ヘメロカリス「忘れ草/Daylily」

ヘメロカリスを育てたい方必見!初心者でも簡単に楽しめる栽培方法と注意点を解説。栽培のポイントや必要な道具、育て方のコツなどを分かりやすく紹介します。色鮮やかでユニークなヘメロカリスを育ててみませんか?

ヘメロカリスの育て方
ヘメロカリスの選び方
ヘメロカリスの病気と害虫
ヘメロカリスを楽しむアレンジ方法
ヘメロカリスの育てにくい場所でも成功させる方法
ヘメロカリスの保存方法
ヘメロカリスの花言葉
まとめ

■ヘメロカリスの育て方

ヘメロカリスは半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所で育てると、花がより元気に咲きます。

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行い、特に開花時期には水切れに注意してください。ヘメロカリスは水はけの良い土を好むため、地植えの場合は腐葉土や堆肥を混ぜて通気性を良くすることが大切です。

鉢植えの場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した培養土が適しています。ヘメロカリスは種から育てることもできますが、開花までに3年以上かかることがあるため、苗から育てることをおすすめします。

ヘメロカリスの苗は、春から初夏にかけて園芸店で購入できます。種から育てる場合、種まきのタイミングは春か秋が適期です。時間をかけてヘメロカリスの成長を楽しむことができます。

肥料は、植え付け時に元肥を与え、春と秋に追肥を行います。剪定のポイントとしては、全ての花が終わったら、根元から花茎を切り取ることが重要です。

■ヘメロカリスの選び方

ヘメロカリスは耐寒性のある多年草で、ユリに似た形の花を次々に咲かせるのが特徴です。花色は赤、ピンク、オレンジ、黄色、白、複色など豊富で、中には斑入りの葉を持つ種類もあります。

購入時のチェックポイントとしては、葉が生き生きとしており、株がしっかりしている苗を選ぶこと、そして虫がついていないかも確認することが大切です。

ヘメロカリスは地植えの場合、腐葉土などを混ぜ込んで栽培環境を整えると良いでしょう。鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土を選ぶと問題なく育ちます。種よりも苗を選ぶメリットとしては、種まきの手間が省け、成功率が高くなることが挙げられます。

■ヘメロカリスの病気と害虫

ヘメロカリスは比較的病気に強い植物ですが、さび病が一般的な病気の一つです。さび病は葉に赤褐色の斑点が現れ、植物の成長に影響を及ぼすことがあります。対策としては、感染した葉を取り除き、必要に応じて殺菌剤を使用します。

また、アブラムシはよく見かける害虫です。駆除法としては、発見次第、ピンセットや割り箸で取り除くか、市販の殺虫剤を使用して退治します。

ヘメロカリスの健康を維持するためには、定期的なチェックを行い、害虫や病気の初期兆候を見逃さないようにすることが重要です。予防策としては、日当たりと風通しを良くし、ストレスの少ない環境を作ることが効果的です。

■ヘメロカリスを楽しむアレンジ方法

ヘメロカリスは、鮮やかな色彩とユニークな形状が魅力的ですが、一日で花が終わってしまう「一日花」のため、通常、花屋さんではあまり見かけません。ご自宅の庭やプランターで育てていれば、ヘメロカリスを切り花として楽しむことができるのもポイントです。

5月中旬から8月にかけて次々と咲く花を楽しむことができ、早咲きと遅咲きの品種を組み合わせることで、長い間、花壇を彩ることができます。

また、背丈の異なる品種を組み合わせることで、立体感のある美しいガーデンを作ることがきます。お庭の雰囲気によって花色を選ぶとよいでしょう。

他にも、ヘメロカリスの一部の種類は食用として利用できます。味はあまり強くないものの、シャキシャキとした触感を楽しむことができます。

■ヘメロカリスの育てにくい場所でも成功させる方法

ヘメロカリスは日当たりを好みますが、半日陰の場所でも育つことがでます。有機質を多めに含んだ土壌を用意してあげましょう。

寒冷地での栽培では、春か秋に植え付けるのが適しており、冬越しの際は適切な管理と注意が必要です。

都市部の狭いスペースでは、鉢植えでの栽培がおすすめで、水はけと通気性の良い土を使い、定期的な水やりと適宜の植え替えを行うことが大切です。

■ヘメロカリスの保存方法

ヘメロカリスの種子は、冷蔵庫で低温・低湿度・暗所に保管することにより長期保存が可能です。シリカゲルを使用し、ジッパー付きの袋に入れておくと良いでしょう。

株の冬越しには、地植えや鉢植えのままで問題ありませんが、密になった株は分け、根詰まりした鉢植えは植え替えると良いでしょう。

切り花は斜めにカットした茎を清潔な水に生け、急激な温度変化に注意してください。

■ヘメロカリスの花言葉

「一夜の恋」、「媚態(びたい)/コケットリー」。

■まとめ

ユリに似たヘメロカリスですが、ヘメロカリスは、ユリより手間がかからずに毎年安定して花を楽しめる植物です。

日本の四季を問わず比較的手軽に育てられるため、ガーデニング初心者にもおすすめです。

暮らしニスタ/植木屋革命クイック・ガーデニングさん

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