遠藤航、リヴァプール加入1年目を振り返る 新シーズンはスロット新体制でスタート「新体制でもやることは変わらない」

写真:遠藤航がリヴァプールでの1年目を振り返った ©Getty Images

リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航が、リヴァプールでのデビュー戦、カラバオカップ優勝、アルネ・スロット新監督について語った。クラブ公式サイトが伝えている。

遠藤航は2023年8月、2000万ユーロ(約35億円)という移籍金でシュトゥットガルトからリヴァプールへ移籍した。加入1年目、2023-24シーズン序盤はなかなか出場機会に恵まれず、定位置の座をつかめずにいた。しかし、シーズンが終わってみれば公式戦43試合に出場と、中盤における守備の要へとステップアップしていった。

リヴァプールでのデビュー戦はプレミアリーグ開幕節、ボーンマスとの試合だった。遠藤は、チームが3-1とリードしている展開でアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスターが退場し、数的不利という状況のなか途中出場した。遠藤は「夢が叶ったような瞬間だった」と、当時を振り返った。

「スタジアムの雰囲気はものすごかったし、ファンが歌う『You'll Never Walk Alone』も迫力があった。正直、準備期間が4日しかないなかでのデビュー戦だったから、その雰囲気を楽しむことはできなかった」

「ピッチに立つとチームメートが『ゆっくりやろう』とか『自分のプレーに集中しよう』とか声を掛けてくれた。マッカ(マクアリスターの愛称)が退場して、1人掛けている状況でプレーしなきゃいけなかった」

リヴァプールは実力者がそろうチームだ。遠藤はどういったことを心掛けてプレーしているのかを、このように語った。

「みんなが楽に、気持ちよくプレーできるようにいつも考えている。どの選手も長所を持っているから、その長所を活かしやすいようにプレーしている。僕が6番としてプレーするうえで、それが重要なことだと思っている」

2023-24シーズン、遠藤が所属するリヴァプールはカラバオカップ優勝を果たした。チェルシーとの決勝戦は90分間で勝敗が決まらず、延長戦までもつれた末に勝利した。この試合で120分間フル出場を果たした遠藤は、決勝戦をこう振り返った。

「先発出場が決まったのは試合の前日だった。僕にとって最高の瞬間だったし、キャリアを通してもベストゲームの1つだったと思う。プレッシャーはあまり感じなかった。決勝戦を戦えること、そしてこの雰囲気を楽しもうと、そう考えていた」

リヴァプールはユルゲン・クロップ前監督が2023-24シーズン限りで退任し、新シーズンはスロット新監督のもとで開幕を迎える。

「監督が変わっても、自分のやることは変わらない。ただベストを尽くして、自分らしいプレーを見せるだけ。僕にとっても、チームメートにとっても新たなスタートになる。新シーズン、UEFAチャンピオンズリーグでプレーするのが本当に楽しみです」

リヴァプールは2024-25シーズンのプレミアリーグ開幕節、日本時間8月17日にアウェイでイプスウィッチと対戦する。

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