地域公共交通再編へ方針示す 金ケ崎町

 金ケ崎町地域公共交通会議(会長・鈴木浩之副町長)は3日、同町西根の町役場で開かれた。県交通の北上金ケ崎線と水沢金ケ崎線の廃止に伴い、4月から町独自に無料シャトル車両を運行している現状なども踏まえ、町側からコミュニティバス「田園バス」の路線変更を含めた町内地域公共交通を再編し、2026年度に再編後の運行を開始する方針が示された。

 無料シャトル車両は奥州市が運行している代替バス、北上市のコミュニティバス「おに丸号」に接続して、市町境のバス停まで運行。ただし、廃止後の激変緩和措置として最長2年間の期限付きとなっている。

 再編に当たっては、田園バスについて町民の外出の実態に即した公共交通網の構築と「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改善基準告示)に適合したダイヤ編成、広域移動について無料シャトル車両の期限後の移動手段などを課題として捉え、検討を進める。

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