犬がカエルに触れたり、口にくわえたり、食べると中毒を起こすことがあるそうです。では、犬がカエル中毒を起こすとどのような症状がみられるのでしょうか。

「犬のカエル中毒」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。

身近な生き物「カエル」で犬が中毒を起こすことがある

引用元：いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬のカエル中毒とは一般的に、犬がヒキガエルやアマガエルを食べることで起こる中毒のことをいいます。

カエルは身近な生き物ですが犬にとって危険な存在といえます。生きているカエルだけでなく、道路で車にひかれて干からびたカエルなどにも犬が興味を持たないように注意しましょう。

では、ヒキガエルとアマガエルによる犬の中毒症状についてそれぞれみていきます。

犬のヒキガエル中毒の症状

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ヒキガエルは目の後ろにある耳腺や皮膚から猛毒が分泌されます。犬が口にくわえたり食べたりすることで軽度から重度までさまざまな症状がみられ、口腔の刺激、よだれ、嘔吐、下痢、呼吸困難、運動麻痺、虚脱、発作、最悪の場合は死に至ることもあります。

犬のアマガエル中毒の症状

アマガエルの体の表面には毒があり、犬の口腔や眼の粘膜などに毒が付着するとその部分に激痛や激しい炎症を起こします。
また、アマガエルは、主に犬や猫（まれに人）などに感染する種類の寄生虫を体内に宿している可能性があります。犬がアマガエルを誤って口にすることでそれらに感染する恐れがあるため注意が必要です。

犬がカエルを食べたときはどうすればいい？

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犬がヒキガエルやアマガエルを口にしてしまった場合は、口からカエルをすぐに取り出して口を水で洗い、動物病院を受診してください。

ヒキガエルやアマガエルを食べてしまった場合は誤食30分以内であれば動物病院で吐かせる治療が行われます。また毒に対する解毒剤はないため、対症療法をすることになります。

犬のカエル中毒を予防する方法

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犬のカエル中毒を防ぐには、犬がカエルを口にしないようにすることです。

愛犬とカエルの居そうな田んぼや水辺、草むらなどを散歩するときは、見通しの良い場所を歩くようにし、犬がカエルに興味を持って触れたり、なめたり、くわえたり、食べたりしないように気を付けてください。

犬が興味を持ったり口にしたカエルの種類を瞬時に見分けて対応することは難しい状況も考えられますので、カエルをみかけたら犬を近づけないようにしましょう。

（監修：いぬのきもち獣医師相談室獣医師・山口みき先生）
取材・文／maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください