【インタビュー】10-FEET、シングル「helm'N bass」完成「何万字の意味を込めたひと言が誰一人に伝わらなかったとしても、僕は思いを込めて作る」

10-FEETが7月3日、アルバム『コリンズ』以来約1年半ぶりのCDをリリースした。シングル収録は全3曲。3x3バスケットボールリーグ『3x3.EXE PREMIER』応援ソングにしてリード曲「helm'N bass」、『2024 ABCプロ野球テーマソング』の「gg燦然」、TVドラマ『フェルマーの料理』主題歌の「Re方程式」といった全タイアップ付きの3曲は、10-FEETらしいミクスチャーロックに貫かれている。

イントロとアウトロ部分に大胆なレゲエアレンジを組み込んだ「helm'N bass」は、艷やかなメロディーラインを中核とした8ビートアレンジが10-FEETの新たな一面を垣間見せた。シーケンスとラップが性急に激走するデジロックと、それと対を成すように大きなメロディが印象的な「gg燦然」、“料理”と“数学”をかけ合わせた『フェルマーの料理』の物語よろしく、デジタルとトリオバンドならではのスリルが見事に混ざり合った「Re方程式」など、三曲三様の楽曲に彼らの変わることのないスタイルと新たな展開が感じられる仕上がりだ。

屋内公演としては自身最大規模となるアリーナワンマンライブ<10-FEET ONE-MAN LIVE 2024 〜急なワンマンごめんな祭〜>を大盛況のうちに終え、自身主催<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>を間近に控える3人に、シングル「helm’N bass」についてじっくりと話を訊いた。

▲シングル「helm'N bass」
◆ ◆ ◆

■まず僕らが今どんな曲を書きたいのか■そういうことを確認してから始めてます

──21枚目となるシングル「helm'N bass」が7月3日にリリースされました。まずジャケット写真は様々なものがコラージュされたデザインで、見ている側のイマジネーションを刺激されるんです。10-FEETのメンバー3人から具体的なアイデアなどをデザイナーさんに投げたんですか?

TAKUMA:投げてないんですけど、なんか受け止めはってくれたんじゃないですかね。

──収録される3曲を聴いて?

TAKUMA:はい。曲からメッセージとかを受け止めて。現代アートみたいなデザインですよね。

──美しいのか、カオスなのか、細部まで見るといろいろ考えさせられます。受け止める人によって、その人それぞれの意味を感じると思うんです。

KOUICHI:最初に仕上がってきたジャケットを見たとき、俺は単純にカッコええなと思いましたね。「helm'N bass」の歌詞にも出てくる“kami飛行機”も入っていてね。

NAOKI:俺も最初にパッと見た感じ、このジャケットはすごくロックやなと思って。そういうカッコ良さを感じましたね。素直に、むちゃくちゃいいなって。

TAKUMA:いまだに眺めてしまうというか。このアートはどっから持ってきたんやろうとか、ジャケットを作ってくれたデザイナーさんに取材したくなりますよ(笑)。そういう機会があったら話を聞いてみようと思ってます。例えば、左上側の瞳はどういう意味合いなんだろうかとか。左下側の天使とか、なにをイメージしてくれたんやろうとか。KOUICHIも言ってたけど、紙飛行機があったり。曲を聴いて歌詞を見て、いろいろ受け止めながらデザインを考えてくれたんやろうなってすぐに分かるし。曲を受けて描いてくれはったんやろうな、という感じがいいなと思って。

──ライブにおけるコール&レスポンスのような、感情や気持ちのやり取りが?

TAKUMA:はい。

──曲の真意を理解しつつ、ジャケットのデザインで返すという。アーティスト同士のコール&レスポンスですよね。

TAKUMA:ですね。

──今回のシングル「helm'N bass」は3曲入りです。昨年配信リリースした「Re方程式」は2023年10月にマスタリングをしていて、「gg燦然」は2024年3月、「helm'N bass」は2024年5月にマスタリングしています。「Re方程式」はドラマ『フェルマーの料理』の主題歌にもなりました。これまでアニメやドラマのテーマソングの場合、TAKUMAさんは原作をしっかり読み込んでからソングライティングしてきましたよね。

TAKUMA:そうですね。ただ、コミック『フェルマーの料理』は事前に全てを網羅して内容を知っていたわけじゃないので、後追いでしたけど。『フェルマーの料理』の作者さん(小林有吾)は、コミック『アオアシ』なども書いている方で、好きな作家さんだったんです。『アオアシ』をけっこう深めに読んでいたから、作品が変わっても、作家さんの人柄や人間味が出ているなと思いましたね。

──コミック『フェルマーの料理』は、数学と料理を融合させて、料理の真理を拓くストーリーやテーマを持つ作品ですよね。この「Re方程式」では、料理に関するワードも出てきますが、料理に限らず、創作する人たちの苦悩やもがきが入っていると感じました。

TAKUMA:タイアップやテーマソングの依頼をもらったとき、その作品のテーマをもとに作り始めるときもあるんです。だけど最近は着手するときに、一旦テーマとかを意識せず、今の俺ら、今の10-FEETってどんな感じやろみたいな感じで、音楽作りはそういうふうにフリーな感じで着手してから、その作品に向かっていったほうがいいんやなって、最近は思うんです。

──最初の段階から、アニメや映画のテーマにあまり捕らわれすぎないように?

TAKUMA:まず僕らが、今一番どんな曲を書きたいのか、どういう曲を書けるのかとか、そういうことを感じたり確認してから始めてます。次にアニメのテーマとか、そういうものを後から要素として入れていくほうが、タイアップやコラボの相手が求めているものに、より近づけるんじゃないかなって。

──つまり、今の10-FEETを俯瞰するところから?

TAKUMA:そうです。今ある音楽ネタや曲のアイデアの中から、どれが一番今回のテーマに合っているかではなくて、俺らが一番いい感じで表現できそうなやつという視点で選びました。で、そこから歌詞であったり、「Re方程式」というタイトルであったりとか、要素としてプラスしていった感じです。

──TAKUMAさんは、歌詞と曲でいったら、まず曲が先に浮かぶことが多いわけですよね。

TAKUMA:多いです。同時に出ることもたまにありますけど。「Re方程式」は曲が先行しました。

KOUICHI:そこからみんなで、構成をああしようこうしようっていう。

──イントロの感じが、作品のワンシーンを強烈に想起させるんですよ。主人公の北田 岳が、料理作りと格闘しているとき、レシピが数学のごとく、数式のごとく頭の中を駆け巡っていくシーンなんですが。

KOUICHI:そのシーンにイントロがハマってる感じですか? 曲の元ネタ段階から、この始まりのパターンやったっけ?

NAOKI:いや。後からイントロのパターンを足した気がする。最初は普通にカウントで8ビートで始まってて。そこに、なにかイントロというか、頭の部分を作ったほうがいいんじゃないかって。

KOUICHI:バンドアレンジで大きく変わったのは、その部分ぐらいかな。

TAKUMA:うん。積み重なっていったアレンジはあるけどね。

──プレイやサウンドのアプローチ的に、あまりひねくれたことをせず、ストレートに正々堂々とやっているのが、この曲のカッコ良さだと思いました。意識的にやったアレンジもありますか?

TAKUMA:音楽的にそんなに意識したことはなかった気がするんですけど、敢えてやったことといえば、作品の内容に合わせて数学とか幾何学を感じれられるような音色も少しはあったらいいんじゃないかなっていうのを、だいぶ最後のほうの段階で。そういう作業をしていたとき、現場にいたスタッフの誰かが「ゲーム音ぽい」みたいなことを言ったんですよ。「ゲーム音ぽい」というのは、まさに数学を感じられる音を出そうとしていたからだ、と今は思っていて。

──なるほど。

TAKUMA:でも、タイアップやテーマのことを知らん人が聴いたら、そう聴こえるんやなと。タイアップ曲でありつつ、10-FEETの曲でもあるわけやから、そこでさらに、もう一回アレンジを加えたんです。そういうことを理由にジャッジしたことも、いい経験だったな。とはいえ、ひとつかふたつの音色だけの話なんですけどね。イントロ部分に関しては制作の後半に作って、音色決めはもっと後でしたから。ドラマのテーマとか、どういう場面で流れるかっていうこともイメージしながら、遊び心を持って作りました。それがドラマのシーンともうまくはまっていたと思うんで、良かったですね。

──タイアップやテーマソングを作るときって、新たな視点や視野が制作過程で芽生えたり、刺激になるんですね。

TAKUMA:刺激と経験になりますね。普段の僕らはそういう形でテーマを持ってこないですから。“数学と料理が合わさったテーマで曲を作ってみましょう”とか絶対にならない(笑)。そういう意味では、いい経験になってると思いますね。

■曲は心に響いたり刺さったりしないといけない■それが音楽のやるべき一番重要なこと

──歌詞は詩的な表現がものすごく多いと思うんです。たとえば、“トカゲみたいな言葉たち”という歌詞は、トカゲは多様性のある生体だから、多様性ある言葉のことなのか。あるいは、トカゲのしっぽ切りのように、捕まえようとしても逃げてしまう言葉たちのことを指しているのかとか。また、“ピノキオが作ったピノキオみたいなもん”という歌詞は、ゼペットじいさんが作ったピノキオが魂の入っていない操り人形だとすれば、永遠に魂が入らないということを歌詞で言おうとしているのかとか。映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌「第ゼロ感」も、聴き込むといろいろな発見があって。コーラスの回数を作品中に出てくるドリブルの回数に合わせてるんじゃないかとか。

TAKUMA:あっ、マジですか。それは知らなかった(笑)。

──歌詞を書いてるときのTAKUMAさんの苦悩や、納得いかないから最初からもう一回っていう努力とか、そういう普段は表立って見せないTAKUMAさんの姿を、“家政婦は見た”ばりに見てしまった気が、勝手にしてるんですよ。

TAKUMA:そんなふうに聴いたり読んだりしてもらえるのは、嬉しいです。僕はタイプ的に、すごく考えて考え抜いて曲を作って、歌詞も考えて考え抜いて書いているんですね。その作った過程と同じぐらい紐解いてもらえたり、スッキリしてもらえたり、ドキッとしてもらえたりとか、聴いてくれる人に同じように知ってもらえたら理想的やなって、そう思うタイプなんです。でもそんなふうになるわけがない。とっくの昔に、そう思っている部分もあるんですよ。これは全然ネガティヴな話じゃなくて。小学校のときに、なんとなく好きで歌っていた曲が、20代や30代や40代になってから、改めて歌詞をよく読んでみたら、“めちゃくちゃいいこと歌ってる!”って思ったり。そういうのってよくある話だと思うんですね。

──やっと自分が歌に追いついた、というか。

TAKUMA:聴いた瞬間に“めっちゃええ歌詞やん!”と思ってほしいのはやまやまなんですけど、そんなわけないし。“そうなりたいんだったら物書きになりなよ。小説を出しなよ”って話になってくるわけで。そういうことは、だいぶ昔、若いときから知っていたので。やっぱり、あくまでも音楽なんだと。

──はい。

TAKUMA:で、相変わらずめっちゃ苦悩して曲を書くけど、その過程とか、ほんまにそこで言いたいことや表現したかったことが伝わるのは、1%か2%…いや0%もざらなんだってことは分かっているんです。まずは、とにかく音楽が良かったり刺さったりしないといけない。つまり、僕が昔聴いたり歌ってた曲に対して、“今、思い返したらいい歌詞やな”って分かるのも、その曲を今も覚えてるぐらい自分に刺さっていたから、ここまで辿り着いてるわけで。まず曲というのは、音楽として心に響いたり刺さったりしないといけない。それが音楽のやるべき一番重要なことであり、それこそ音楽の力であり、音楽だからできることだと思うんです。やっぱり歌詞に感動したりとか、ずっと心に残っている曲が僕にもいっぱいあるんです。

──その人にとって、その曲が長生きします。

TAKUMA:たとえそれが、他の人にとってはただの記号やメッセージ性のない音に感じられたとしても、そのひとつひとつに思いを込めていないと、自分の思う音楽の完成形になっていかない。それでひとつひとつ込めているんです。

──わかります。

TAKUMA:“トカゲみたいな言葉たち”というのも、綿矢りささんの小説とかチバ(ユウスケ)さんの曲にも、トカゲみたいな生体とか色合いを感じさせる表現があって。人の暗部というか湿度の高い部分は、誰しも持っていると思うんですね。それを出す出さないは置いといて。もっと簡単に言ったら、人のいやらしい部分とか。

──そうだったんですね。

TAKUMA:ピノキオは、ゼペットじいさんが作った人形ですけど、心を持ってひとりの人物みたいになっていくわけですよね。それが“作ったピノキオ”で。“ピノキオが作ったピノキオ”は、人工知能としてのAIが出した答えやアイデアだったり、AIが作るAIの人間や景色だったり。そういう時代や世界のことも今は感じているので。『フェルマーの料理』の時代背景って、物語の中にはSNSとか出てこないですけど、ドンズバの現代なのかなと思ったんですよね。人の生の声以外も聞こえてくるような現代で、自他ともに気にしたり悩んだり、自信持ったりなくしたりしながら、それでも闘って、ひとつの情熱あるものに辿り着いたり、興味ある人に出会ったり。打ちのめされやすい環境がすごく多い現代の中で、頑張っているなって印象も『フェルマーの料理』の主人公にあったんです。そんな世界観や時代背景も、説明がましくなく、ジャン!って音楽で表現したかったんですよ。普段はこんなふうに歌詞の説明は一切しないんですね。このシングルの取材も幾つか受けましたけど、初めて話したことです。

──わかりました。

TAKUMA:なんとなく書いてるような歌詞も、意味合いとか背景やメッセージとか、わりと考えたり思いついたりしながら書いてたりします。でもそれは、伝わらなくてもいいと思ってます。投げやりな意味じゃなくてね。僕が何万字の意味を込めた一言があったとして、それが誰一人にさえ伝わらなかったとしても、僕は込めて作る。それがやるべきことなんちゃうかなと思ってるので、今はただただ、それをやってますね。

──全てがしっかり伝わらなかったとしても、なにかを感じ取ってくれたらという?

TAKUMA:込めていれば、なにかが。

──解釈も響き方も人それぞれだろうけど。

TAKUMA:そうですね。僕しか思いを知らないってことだらけですね、最近の歌詞に関しては。

──でも「helm'N bass」の歌詞はレクイエムですよね? イントロセクションはレゲエアレンジで、レゲエは精霊に祈りを捧げる意味合いを持つ音楽だったりもしますし。物理的に目の前から消え去っても、魂はずっとここに生き続けるんだっていうことが、歌詞にもイントロにも響いていると受け取ったんです。近しい存在のヒーローや友人が、2023年に別の世界に旅立ってしまったから、そういった感情がもたらした鎮魂歌なのかなと思ったんですが。

TAKUMA:そういう時代というか、世界というか、時間を僕らは生きてきたんで。最近のテーマは、今の僕たちというのが多いです。今の僕たちってものを、まずジャーンと鳴らしてそこからやな…みたいな。歌詞も音楽も。

KOUICHI:「helm'N bass」のイントロのレゲエアレンジも、“この長さ”とか“こんな感じ”っていうのも、最後に決まったんですよ。みんなで「どういうふうにしよう」って尺とかの話をしたのは覚えてます。最初のうち、レゲエパートはなかったよな?

NAOKI:この曲もイントロは後から作ったと思う。

KOUICHI:アウトロがレゲエっぽい感じやったんで、それをイントロにも持ってきていいんじゃないかってところから、レゲエパートに膨らんでいった感じかな。

──10-FEETは過去にレゲエ要素を採り入れた曲が幾つもありますけど、このベースラインのニュアンスは秀逸だと思いました。

NAOKI:曲全体の雰囲気というか、曲が持っている世界観が、今までにない感じだったから、その世界観に沿ってイメージしたベースラインを作っていった感じです。

──指弾きですか?

NAOKI:いや、ピックです。最初にTAKUMAのザックリしたデモ音源があって、そこにベースも打ち込んであったんですよ。それを参考に、というか“こういうイメージなんやな”ってのを身体に入れて。それを消化して自分の中から出てきたベースラインをちょっとずつ組み上げていった感じです。この曲を3人で合わせ始めたのは、今年4月か?

──ずいぶん最近ですね。

KOUICHI:ホヤホヤです。出来上がったばかりって感じです。

──冒頭でお話したように、ジャケットデザインには紙飛行機がコラージュされていますが、歌詞では“紙飛行機”ではなくて“kami飛行機”という表記なんですよね。“kami=神=ゴッド”ですか?

TAKUMA:はい。

──目の前からいなくなったかもしれないけど、神になったkami飛行機が、みんなをいつも見守っているという?…教えてくださいよ(笑)。

TAKUMA:ははは。いや、勝手にしゃべってください。それでいいんです(笑)。

──作り終えて、この歌詞には二人もグッとくるものが?

KOUICHI:歌い方とか、全てにおいて新しい感じがするな。ライブでどういう化け方するのかなって楽しみもあります。

NAOKI:歌いまわしとかも、今までにない感じで。そういう面で新しさもあり。でも「helm'N bass」は、ライブでまだ一度もやっていないんですよ。「gg燦然」も「Re方程式」も、実際にステージでやってみるまで分からなかった部分もあったんです。「helm'N bass」もライブでやってみて初めて分かることがきっとあると思うんで、そのときが楽しみではあります。

■山登りを3人でしていった感じですね■3人で楽しんでやっている感じです

──そして「gg燦然」は、5月の横浜アリーナワンマンで披露されてましたが、“曲に要素をどれだけ詰め込んでるんだ!?”と思いながら聴いてました。野球大好き、阪神タイガースファン、今日のTAKUMAさんの服もタイガースっぽい黄色ですけど。

TAKUMA:ですかね(笑)。「gg燦然」は普通にグッドミュージック作りをしていて、骨組みが出来たあたりからタイアップのこともイメージし始めて、という流れで作った曲ですね。

──曲自体がDTM感覚というか、いろんなものがパズル的にかみ合わさっているおもしろさがあります。

TAKUMA:セクションごとに出来上がっていったりとか、“転調をどういうふうにおもしろく入れるか”ってこともテーマにもなっていたような作り方をしていたので。その山登りを3人でしていった感じですね。演奏するときにそれをどう表現していくかってことも考えつつ。ライブで披露したとき、わりとイメージしていた通りになって、そこもおもしろかったですね。

──演奏のキレが必要とされる曲ですよ。TAKUMAさんが昔、長髪でメタルをやっていた時代を彷彿させるようなリフの刻みとか。

TAKUMA:そうですね(笑)。3人で楽しんでやっている感じです。

──そんなTAKUMAさんを、“ああ…メタルですか?”と見ていた結成当時を想起するような?

NAOKI:…そうですかね(笑)。

──まさに“gg=グッドゲーム”という。

TAKUMA:グッドゲームですね、これは。

──今回のシングルは、半年以上の制作期間の中で作られた曲が揃っています。その期間中もツアーやライブでずっと忙しく過ごされていましたけど、機材面で試行錯誤できる時間なども持てましたか?

KOUICHI:レコーディング機材に関しては、今回の3曲ともドラムセットが違いますね。自分のPearl製ドラムじゃなくて、3曲ともレコーディングスタジオのソナーとかを使ったかな。

NAOKI:いつもそうなんですけど、ベースはライブで使っているものとは違うものをレコーディングで鳴らしているんです。今回の3曲もパッシヴピックアップ搭載のワーウィックですね。

TAKUMA:ギターは最近、エンジニアの人とアイデアを半分ずつ出し合いながら、自分の音作りをしている感じですね。それがけっこうおもしろい。僕がイメージしている音と、エンジニアさんが「最終的にこういう音にしたいんじゃないですか」っていう音が、混ざり合っているような感じ。それを楽しんでやっています。

──10-FEETのレコーディングサウンドは、『コリンズ』のときから各段に良くなっていると思うんです。定位のワイド感や、音ひとつひとつの粒立ち、左右から出てくるギターの濁りないアンサンブルとか聴き応えがあります。

TAKUMA:音の粒立ちをひとつずつクリアにしつつ、ガシッと濁らせることなく混ぜてくれるエンジニアさんというか。畑田(和大)さんはそういう音の作り方が抜群ですね。

──「helm'N bass」のレゲエセクションの汚し具合がそうですね。ゴチャゴチャしていないけど、ざらついている感じ。

TAKUMA:特にレゲエはエンジニアさんによって汚し方が変わると思うんです。レゲエセクションから曲が転調したとき、窓の結露をバーッと拭き取ったような抜け方しますからね、畑田さんのエンジニアリングは。

──今回のシングルも、オーディオ的に楽しく、楽曲それぞれに聴き応えがあり、そして歌詞もじっくり味わえるという、深く聴き込める作品です。ところで<京都大作戦2024~翔んで騒いで万々祭゛~>の開催が迫ってきましたが?

KOUICHI:こうやって話している今、あと1ヵ月もないですからね。毎年ですけど、楽しみです。

TAKUMA:毎年あることってそんなにないですからね、バンドで。フェスも呼ばれることはありますけど、それは毎年確定していることではないですから。

──この前、番組『なるみ・岡村の過ぎるTV』の宇治市特集で放送されてましたね。

NAOKI:こやま(たくや / ヤバイTシャツ屋さん)と冠(徹弥 / THE冠)さんが出演していた番組ですよね。<京都大作戦>も映像で出てました。

──会場の太陽が丘は、プールとかアスレチックとか、実はすごく多彩なんですね。駅前のチャンポン屋さんも美味しいらしいとか。

NAOKI:やってましたね、番組で。

KOUICHI:宇治で<京都大作戦>をやってるくせに、俺らあんまり宇治のこと知らんよな(笑)。

NAOKI:普段、行けないもんね(笑)。ただ宇治はやっぱりお茶が美味しい。京都の誇りです。それに宇治には<京都大作戦>もありますよ、ということで、お待ちしております。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎TOYO

■21stシングル「helm’N bass」

2024年7月3日(水)発売
予約リンク:https://lnk.to/10feet_0703
【初回生産限定盤(CD+DVD)】UPCH-89567 ¥2,000+税
【通常盤(CDのみ)】UPCH-80609 ¥1,100+税

▼CD全3曲収録 (初回生産限定盤/通常盤共通)
1. helm’N bass
※アサヒスーパードライ × 3x3.EXE PREMIER 応援ソング
2. gg燦然
※2024 ABCプロ野球テーマソング
3. Re方程式
※TBS系金曜ドラマ『フェルマーの料理』主題歌

▼DVD (初回生産限定盤のみ)
<京都大作戦2023〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>
・DAY1:ハローフィクサー / VIBES BY VIBES / 蜃気楼 +オフショット映像
・DAY2:深海魚 / 第ゼロ感 / CHERRY BLOSSOM +オフショット映像

▼CDショップ別購入者先着特典
・TOWER RECORDS/TOWER RECORDS ONLINE:クリアファイル(A5サイズ)
・Amazon.co.jp:メガジャケ(各形態別)
・セブンネット:アクリルチャームミニキーホルダー
・楽天:缶バッジ
・UNIVERSAL MUSIC STORE:ステッカーシート
・他全国CDショップ/ECサイト:ポストカード

■<10-FEET “helm’N bass” ONE-MAN TOUR 2024-2025>

10月05日(土) 長崎・ベネックス長崎ブリックホール 大ホール
open17:00 / start18:00
※指定席¥6,380(税込)
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
10月12日(土) 愛媛・松山市総合コミュニティセンター キャメリアホール
open17:00 / start18:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥6,380(税込)
(問)DUKE松山 089-947-3535
10月18日(金) 新潟・新潟県民会館 大ホール
open18:00 / start19:00
※指定席 ¥6,380(税込)
(問)FOB新潟 025-229-5000
10月23日(水) 岡山・岡山創造劇場ハレノワ 大劇場
open18:00 / start19:00
※指定席 ¥6,380(税込)
(問)夢番地岡山 086-231-3531
10月28日(月) 茨城・水戸市民会館 グロービスホール
open18:00 / start19:00
※指定席 ¥6,380(税込)
(問)シグナス 028-637-9999
11月02日(土) 富山・クロスランドおやべ
open17:00 / start18:00
※1F 自由 / 2F 3F 指定 ¥5,280(税込)
(問)FOB金沢 076-232-2424
11月07日(木) 京都・京都KBSホール
open18:00 / start19:00
※全自由 ¥5,280(税込)
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400
11月12日(火) 神奈川・KT Zepp Yokohama
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
11月17日(日) 宮城・仙台GIGS
open17:00 / start18:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)G/i/P 0570-01-9999
11月22日(金) 北海道・Zepp Sapporo
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)SMASH EAST 011-261-5569
11月27日(水) 福岡・Zepp Fukuoka
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
12月18日(水) 東京・Zepp Haneda
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
▼2025年
1月06日(月) 愛知・Zepp Nagoya
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)JAILHOUSE 052-936-6041
1月15日(水) 大阪・Zepp Osaka Bayside
open18:00 / start19:00
※1F 自由 / 2F 指定 ¥4,950(税込)
(問)サウンドクリエーター 06-6357-4400

■WOWOW『10-FEETスペシャル』6月&7月放送および配信予定

▼『10-FEET ONE-MAN LIVE 2024 ~急なワンマンごめんな祭~』
6月30日(日)午後9:00
※放送配信終了後~2週間アーカイブ配信あり
収録日:2024年5月19日(日)
収録場所:神奈川・横浜アリーナ

▼10-FEET Music Video Collection
7月30日(火)午後11:00
※10-FEETの楽曲の歴史を映像でプレイバック。20年以上の歴史の中で積み上げてきた彼らのミュージックビデオから、メンバーが厳選した作品を一気にお届け。

■<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>

7⽉6⽇(⼟) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉7⽇(⽇) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00
〒611-0031 京都府宇治市広野町⼋軒屋⾕1

▼7⽉6⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】Ken Yokoyama / Saucy Dog / サンボマスター / 湘南乃⾵ / dustbox / 10-FEET / FOMARE / HEY-SMITH
【⽜若ノ舞台】炙りなタウン / GUMX / サバシスター / SIX LOUNGE / SHANK / Maki / RED SPIDER
▼7⽉7⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】ENTH / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / RIZE / ROTTENGRAFFTY
【⽜若ノ舞台】アルステイク / Age Factory / THE SKIPPERS / Fire EX. / プッシュプルポット / Paledusk / MAYSON's PARTY
※10-FEETは2⽇間とも出演

【鞍馬ノ間】EGOLA / ⼤阪籠球会 / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM HAPPY LUCKY FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / ちきゅう
京都ハンナリーズ (エキシビションマッチ)

▼チケット
・通常札:2⽇通し券 18,820 円(税込) / 1⽇券 9,410 円(税込)
・童札(わらべふだ):2⽇通し券 9,400 円(税込) / 1⽇券 4,700 円(税込)
※童札は、2024年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2012年4⽉2⽇〜2018年4⽉1⽇)の⽅が申し込み可能。必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
(問)公演:サウンドクリエーター 06-6357-4400
(問)チケット:https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

■京都⼤作戦会員『はんなり会』

・はんなり会の会員コースは年額・⽉額・無料会員の3種類があり、年額会員は<京都⼤作戦2024>来場時の特典として「レプリカ万能札」の進呈や「はんなり休憩処」の利⽤などのサービスを受けることができる。
・はんなり会プラス限定の「写絵 -MOVIE」では、出演アーティスト発表に先駆けて、⼀⾜早く解禁してしまう「フライング通信」も配信されている。
・会員コンテンツや<京都⼤作戦2024>来場者へのサービスは随時追加されていく予定とのこと。

■10-FEET 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Xアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Xアカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・10-FEET 直筆サイン入りチェキ
・1名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 Xアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 Xアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2024年7月4日(木)~2024年8月4日(日)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・Twitter DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2024年8月下旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。
【個人情報取扱い】
・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
※詳しくはをご覧ください。

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