【パリ五輪最終予選】約2年ぶりの代表戦でアデトクンボが躍動!18分間でFG成功率100%の32得点、ギリシャを大勝に導く<DUNKSHOOT>

現地時間7月2日に開幕した男子バスケットボールのパリオリンピック世界最終予選。五輪出場権残り4枠を懸けて、スペイン、ギリシャ、プエルトリコ、ラトビアの4会場に6チームずつが集い、熱戦を繰り広げている。

開催地のギリシャ(FIBAランキング14位)はグループBの初戦、ドミニカ共和国(同19位)に109-82で大勝。勝利の原動力となったのは、NBAで2度のMVPを誇るヤニス・アデトクンボだ。

昨季はシーズン終盤に左足ふくらはぎの肉離れでプレーオフ全休を余儀なくされたアデトクンボだが、約2年ぶりの代表戦で大暴れ。プレータイムは18分10秒と抑え目ながら、3ポイント1本を含むフィールドゴール全11本をパーフェクトで成功。苦手なフリースローも13本中9本を沈めてゲームハイの32得点を叩き出した。

試合開始早々、挨拶代わりのダンクでチーム初得点をマークすると、その後も豪快なアリウープを次々と叩き込みリングを強襲。後半には会場騒然のブロックショットから1人で速攻を完結させるなど、地元ファンの前で“グリーク・フリーク(ギリシャの怪物)”ぶりを見せつけた。
ギリシャはアデトクンボ以外にも、地元オリンピアコス所属のトーマス・ウォーカップが17得点、フランスのモナコ所属のベテラン司令塔、ニック・カレイテスが12得点、11アシストと躍動。チーム全体で3ポイント成功率51.6%(16/31)、フィールドゴール成功率62.9%(39/62)と攻撃が爆発した。

昨年10月に就任したヴァシリス・スパノーリス新HC(ヘッドコーチ)の下、4大会ぶりのオリンピック出場を目指すギリシャ。第2戦は4日にエジプト(同40位)と対戦し、勝利すれば6日の準決勝に駒を進める。

■パリ五輪世界最終予選ギリシャ会場
※現地7月3日時点

<グループA>
1位 クロアチア(1勝1敗/+12)
2位 ニュージーランド(1勝/-4)
3位 スロベニア(1敗/-16)

<グループB>
1位 ドミニカ共和国(1勝1敗/-14)
2位 ギリシャ(1勝/+27)
3位 エジプト(1敗/-13)

※各グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出。準決勝はグループAの1位vsグループBの2位、グループAの2位vsグループBの1位が対戦。決勝で勝った1チームのみがパリ五輪の出場権を獲得する。

構成●ダンクシュート編集部

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