2位じゃダメなんです 堀琴音は前週の雪辱へ6アンダー発進

前週2位だった堀琴音 首位と1打差の3位で発進した(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日(4日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇晴れ(観衆1449人)

「次の日に起きても悔しかったです」。堀琴音は前週「資生堂レディス」を2位で終えた。今季初めての優勝争い。単独首位から出た最終日にスコアを伸ばせず3勝目を逃したことの悔しさは、時間が経つにつれて強まった。「みんな『2位でもナイス』って言ってくれるんですけど、正直勝ちたかった。単独首位からのスタートだったから余計に悔しい」

今週は、2勝目を挙げた「ニッポンハムレディス」(2021年)の後継大会。当時は桂GCで今回とは違う会場だが、「北海道の洋芝って独特ですけど、私はすごく好きな方。楽しみにしていた」と沈んだ気分は徐々に盛り返してきた。

前週の反省もしっかり生かしてプレー(撮影/中野義昌)

前週はショットで風向きのジャッジミスが多く、「今週はそのミスをなくしたいなって。予報で見た風の方角を信じるタイプなんですけど、自然との戦いなのでその場の風向きを読むように」と取り組みを変えて臨む。事前にスマートフォンで調べた風向きを「先週は信じ切れなかった自分がいた」からだという。

加えて、前週の予選ラウンド2日間を「たまたま返しが入っていたけど、パッティングで少し強く入っちゃうことがあった」と振り返る。「タッチに気を付けよう」と意識し、この日のスコアメークにつなげた。出だし10番で5mの下りフックラインを「強くもなく、弱くもなくしっかりカップインできた」と“おはようバーディ”で弾みをつけ、7バーディ1ボギーの6アンダー「66」。7アンダーで終えた櫻井心那、吉本ひかるに続く3位での滑り出しとなった。

残り54ホールと先はまだ長いが、「やっぱり先週は悔しかった。でも、ゴルフの調子は悪くない。この感じをキープしながらいければ」。北の大地でうっぷんを晴らしたい。(札幌市南区/石井操)

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