愛媛県松山市の憩いの場・堀之内公園のお堀で、水面を泳いでいる白鳥に「ほほえましい」行動が見られています。
松山市に住む吉田元章さんが今年５月に撮影した動画。エサを口に含んだ白鳥が周りを囲んでいるコイに分け与えているように見えます。
吉田元章さん：
「いつも通ってるんですけどね。なんかいつもと違うなと思って見てたら、おこぼれをもらってるよりも、エサをやってるんじゃないかなって。えー！と思った。これは珍しいなと思ってね」
吉田さんは毎日お堀をジョギングで走っていて、このユニークな光景に気づいたといいます。
田中日南子記者：
「動画が撮影された場所にやってきました。きれいな白鳥が泳いでいます。あの現象は見られるのでしょうか」
管理事務所の担当者がやってきて箱にエサを入れると、確かに群がるコイに白鳥がエサを与えているように見えます。
管理事務所の男性：
「よく言われるんですよ。“白鳥はえらいね”と。“コイにまでエサを与えて”と、言われるんですけど、そういう捉え方もあるなと。逆にこっちが思うくらい」
白鳥がコイにエサを与えているように見えるこの行動の真相は…。
日本白鳥の会・小西敢会長：
「（白鳥は）水と一緒に口の中に入れて、水はクチバシの横から吐き出してエサを吸い込む食べ方をします。エサを食べるのにクチバシを水に付けなければ食べられない。その際にコイが、白鳥のクチバシからこぼれ落ちたエサを目当てに集まってきていると思われます。なかなか珍しい映像かなと思いました」
小西さんによると、白鳥がエサを与えているのではなくコイがちゃっかりとエサのおこぼれをもらっているということでした。それでも「なかなか珍しい映像」としています。
仲良くエサを食べているように見える白鳥とコイ。この様子はこれからも道行く人を楽しませてくれそうです。
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