参院選に向けた動き加速-立憲民主党は現職を擁立 自民党は6日から候補者公募【新潟】

参院選に向けた動き加速

衆議院の解散の行方が注目されていますが、その前に来年夏の参院選に向けた動きが本格化しています。
立憲民主党県連は、現職の打越さく良氏を擁立する方針を決めました。一方、自民党は6日から候補者の公募を始めます。

立憲民主党の現職・打越氏は、2019年の参議院選挙に野党統一候補として無所属で立候補し、自民党の現職を破って初当選しました。来年の改選を前に、県連は6月29日の常任幹事会で打越氏の公認を党本部に申請することを決めました。
■立憲民主党 西村智奈美県連代表
「総選挙を戦う中で、打越さんの活動も行っていけたら。」
■立憲民主党 打越さく良氏
「どんな方が立たれても、一人一人を大切にする政治は、私がしっかりがんばらなければいけない・・・。」

会合では、自民党の裏金問題を引き合いに「風が吹いている」との声が上がりました。

一方、その自民党。空席となっている参院選の候補者について、県連は6日から公募を始めます。県外在住の人も応募可能で、受付は20日まで。県連にとって初めての試みです。始まりは6月25日。県連青年局の若手県議らが、幹部に申し入れました。
■自民党県連 河原井拓也青年局長
「広く県民に透明性を確保したうえでガラス張りのうえでやるべきだというところで一致して要望を出した。」

裏金問題で厳しい目が向けられるなか、「刷新感」を打ち出すことが目的ですが、当初、公募は想定していませんでした。県連幹事長の岩村良一県議は、候補者を絞り切れなかったことを明かしました。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「実際、名前が挙がってこなかったわけですけれども。水面下の模索も県連3役中心に進めてまいったところだが、正式には表明していない・・・。」

県連幹部によると、その「水面下」では、県連会長で参院比例代表選出の佐藤信秋氏や、県出身の有名アスリートなどの名前が挙がったといいます。しかし、意見を集約できませんでした。こうして浮上した公募。次の課題は選定の方法です。
公認選びが難航している自民党長崎県連は、現職と県議の争いに。結局、党員投票で決めることにしました。党員投票は明確に決着がつきますが、党内で激しい争いになる可能性があります。このため、県連幹部は「しこりが残ることは避けたい」として党員投票を否定。ただ、その後の手続きははっきりしません。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「競い合う状況が起きたら、討論会をやろうとか、(地域や職域)支部の皆さんの意見を必ず聞かないといけない・・・。」

岩村幹事長は、選定には数カ月かかるとの見通しを示す一方、「状況は予測できない」とも述べました。

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