手足口病の患者増加 5年ぶり流行警報発令 茨城県

茨城県庁=水戸市笠原町

乳幼児の手や足、口の中に水泡ができる手足口病の患者が増えていることを受け、茨城県は4日、県内全域に流行警報を発令した。感染対策として、手洗い徹底や小児患者の排せつ物の適切処理などを呼びかけている。

県感染症対策室によると、県が指定する75カ所の小児科医療機関で、6月24~30日の1週間に1機関当たりの患者数が5.65人となり、警報基準の5人を超えた。警報発令は2019年以来5年ぶり。県内10保健所のうち6保健所管内で基準を上回った。

手足口病はせきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染のほか、排せつ物への接触などで感染し、3~5日後に症状が出る。髄膜炎や脳炎などの合併症を起こす恐れもある。

© 株式会社茨城新聞社