娘の修学旅行がハワイから沖縄へ“旅行”よりも大打撃なのは、40~50代男女が「円安を実感したこと」【トップ3】

かつての数倍の費用がかかることも!?(photoAC)

7月2日には、円相場が一時、1ドル=161円70銭台まで値下がりし、37年半ぶりの円安水準を更新したというニュースがあった。円安は私たちの生活にもさまざまな影響を与えている。そこで今回は40~50代の男女100人に「円安を実感したこと」についてリサーチ。さらに「円安をうけて、している節約」についても聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第3位は、「外貨貯金・両替など」。

円安の今、相対して外国の通貨の価値が上がっているので、外貨貯金をしている人は為替差益が出てお金が増えたと実感する。しかし、逆に円からドルに両替をしたときには、損をしたと感じそうだ。

「ドルで入ってくる収入の円換算がかなり増えた。光熱費の節約をしている」(51歳/男性)

「外貨投資をしているので、実感できている。ドルで保有してよかった。今は基本外貨投資をしたほうが良い」(53歳/男性)

「外貨預金で損益が大幅プラスになった。国産の肉や小麦粉が外国産に比べて安いときに買っている」(53歳/女性/出版・マスコミ関係)

「ドル円のチャートを見ているときに円安を感じる。介入期待で逆張りはしないようにしている」(40歳/男性)

「海外からの買い物がとても高くなった。とにかくできるところから節約している」(57歳/男性)

「海外で両替したときに実感。無駄遣いしないようにしている」(40歳/女性/営業・販売)

「株価の上昇を感じる。物の値段に気を配っている」(51歳/男性/総務・人事・事務)

■第2位はどこにも行けない!?「海外・国内旅行の値上げ」

第2位は、「海外・国内旅行の値上げ」。

今海外に行くと、ハンバーガーショップのセットが2000~3000円したり、普通のレストランのディナーが2人で3万円するなど、円安ぶりを痛感させられる状況を伝えるニュースも多い。また海外の人から見れば円安の今、日本は旅行先として魅力的なため、観光客が増えて、オーバーツーリズムが問題になっている。宿泊施設は宿泊費を多少上げても訪日客でいっぱい。一方で、日本人は宿泊費が高くなっているため、国内旅行も躊躇するような状況になっている。

「海外旅行に行く際の両替で恐ろしいほどに円安を実感しますね。ピーク時の半分くらいにしかならない。海外旅行での両替は少しでも円安を回避できるときにと考えている」(48歳/男性/コンピュータ関連技術職)

「子どもの海外演奏旅行の金額がすごかった。コロナ前に行ったときの二倍近い金額だと聞いた。普段はセールや特売になっているものを購入するようにしている」(52歳/女性/主婦)

「宿泊料金の値上げ。急な旅行を計画してもホテル代が高すぎて泊まれない。最近は外国のものは買わず国産のものを消費するようにしている」(40歳/男性/専門職)

「12年ぐらい前、長男がグアムに行くのにドルに換金したときは1ドル80円くらいだったなと思った。最近は輸入のお肉が安くなくなったので、国産肉が安くなったときに国産肉を買う」(59歳/女性/主婦)

「宿泊施設の値上げ。スーパーは数店舗買い回りするようになった」(44歳/女性/総務・人事・事務)

「海外旅行に行けなくなった。今夏は電気代が高くならないよう節電している」(50歳/女性)

「娘の高校の修学旅行が円安で料金が高くなるので、ハワイから沖縄に変更になった。円安と関わりがあるのかは分かりませんが、スーパーで売っているインスタントラーメンやカップ麺、お菓子や冷凍食品も値上がりしているので、お弁当用の冷食以外は購入しないことにした」(51歳/女性/主婦)

「旅行で円を外貨に両替したとき。節約は冷房の仕様を最小限に。食品は値下げ品を購入している」(49歳/男性)

「ニュース番組で、海外旅行者の渡航先での自炊を見て驚いた。輸入食品の生鮮果実などは手を出さなくなりました」(53歳/女性)

■第1位は生活直撃「食品の値上げ」

第1位は、「食品の値上げ」。

やはりみんなが一番感じているのが「食品の値上げ」。円安で物価も上がり続けるインフレになり、これが家庭を直撃している。日本は多くの食糧を輸入にたよっているため、輸入材料の値上がりや輸送量などもあり、さまざまな食品の値段が上がっている。

「パスタが値上げされ。スナック菓子を買わなくなった」(50歳/男性/営業・販売)

「値上げする食品の品目の数の多さで実感。少しでも安いときにまとめ買いする」(52歳/女性)

「外国産のお肉が高いと思った。なるべく割引を探す。それ以外は節約が無理」(43歳/女性/主婦)

「輸入食材とApple製品の値上げ。普段光熱費を削っています。部屋が暗くて、目が悪くなりそう」(49歳/男性/デザイン関係)

「食品値上げ。食料も無駄になるほどは買わない。使い切る程度で買うようになった」(49歳/女性/主婦)

「もう、108円で買えて“腹一杯食べられるお菓子”は、どこにも売っていなかった。お菓子類は、なるべく特売セールの日に購入することにしている。税込みで100円以下で販売している」(59歳/女性)

「食料品値上げ。チラシを良く見て安売りをしているところで購入するようにしている」(54歳/男性)

「買いにいくたびに上がっているような気がする。安いときにまとめて買う」(48歳/女性/総務・人事・事務)

「食品が高い。買う量を減らし、日常の消費する量を抑えるようにしている」(47歳/男性/コンピュータ関連技術職)

「食品をはじめとするすべてのものの値上がり。電気代を節約」(47歳/男性/会社経営・役員)

「決まって買っていたものが輸入品なので顕著に値上がりしている。常に買うものは仕方ないとして他のものは急を様さない限り買わないようにしている」(50歳/女性)

「食品の値上げで実感。前以上に1個当たりの単価にこだわって、多くても単価の安い物を購入するようにして、残っても長い期間かけながら消費するようにしている」(47歳/男性)

「食品が例外なく値上がりした。なるべく安い店を探す」(58歳/男性)

「業務スーパーの価格が上がっている。食べない、飲まない、出かけないで節約」(56歳/男性)

「海外産牛肉などの高騰。光熱費を削減するため節約」(49歳/男性)

「アボカド、バナナが値上がりしている。値上がりしたものはなるべく買わず、安いものを見つける」(52歳/女性/主婦)

「食品、あらゆるものの物価高騰。品数を減らして食費を減らす」(46歳/女性/営業・販売)

「コンビニ食品の値上げ。なるべく自炊して食費をおさえる」(47歳/男性)

■「円安を実感したこと」ランキング
1位 食品の値上げ
2位 海外・国内旅行の値上げ
3位 外貨貯金・両替など
4位 ガソリンの値段
5位 外食の値上げ
5位 日用品の値上げ
7位 オリーブオイルの値上げ
8位 飲料の値上げ
8位 輸入品の値上げ
8位 海外観光客の増加

© 株式会社双葉社