胆沢ダム貯水 過去最低 少雪・少雨影響 利水協が注意喚起【奥州】

貯水位の動向が注視される胆沢ダム

 胆沢ダム利水協議会(会長・小田桐淳司国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所長)は4日、奥州市胆沢の同管理事務所胆沢ダム管理支所で開かれた。昨冬の少雪や4月以降の少雨の影響で、この時期としては同ダムの貯水位が過去最も低くなり、利水貯水率約48・5%(1日午前9時現在)という現況が事務局から報告された。今後かんがい用水などの補給に影響を及ぼす可能性もあるため、必要に応じて節水などの対策を講じていくことを申し合わせた。

 構成する機関・団体から11人が出席。報告によると、同ダムの昨冬の最大積雪深は264センチメートルと過去最低となり、最近5年間の平均値の7割程度だった。これに少雨傾向が追い打ちを掛け、2014年に管理を開始して以降、この時期では最も低い貯水状況となっている。

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