「住み継がれる、暮らし継がれる街」 京王とリビタが京王多摩川駅周辺再開発に本格着工(東京都調布市)

バリアフリー化などまちの玄関口としての機能を強化する京王多摩川駅=イメージ=(画像:京王電鉄)

東京都調布市の京王多摩川駅周辺の再開発事業が近く本格スタートする。京王電鉄とグループの不動産会社・リビタは2024年7月から、相模原線京王多摩川駅に隣接する社有地などの土地区画整理事業・基盤整備工事に着手する。

再開発対象は2021年6月に閉園した、京王グループの植物園「京王フローラルガーデンアンジュ」の跡地を中心とする約2万8000平方メートルのエリア。

京王とリビタは、「住み継がれる、暮らし継がれる街」をモットーに新しいまちづくりに挑戦。簡単な流れでは2019年、調布市に「まちづくり計画」を提出したのに続き、2023年5月には「京王多摩川駅周辺地区地区計画」が調布市の都市計画決定を受けた。

京王は地域の公共機能充実として、道路を新設・拡幅するほか、公園を整備。建物はA~C棟の3棟を建設して、賃貸・分譲住宅や調布市の医療センター、総合福祉センター、保育園、店舗、オフィスを開設する。施設規模はB棟が10階建て、C棟が12階建てで、A棟に関しては今後発表する。

〝地域のよりどころ機能〟を打ち出す街区内イメージ(画像:京王電鉄)

また、京王は京王多摩川駅の駅機能を充実。エレベーター大型化や旅客トイレ改修に加え、ホームドアの整備を機に、ホームと車両床面の段差隙間の縮小などでバリアフリー機能を強化する。

京王多摩川駅をめぐっては2024年4月、本サイトのコラム【駅ぶら】で、「駅の西側が更地になっていますね」のタイトルで詳細にレポートされている。

記事:上里夏生

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