バイデン米大統領、「睡眠確保する」 民主党知事らとの会談で

バイデン氏が、今後は午後8時以降に予定を入れず、睡眠をしっかり確保すると発言した/Cornell Watson/Bloomberg/Getty Images

(CNN) バイデン米大統領は3日の民主党知事らとの会談で、今後の方針として午後8時以降に予定を入れず、睡眠をしっかり確保すると述べていたことがわかった。3人の情報筋が明らかにした。

睡眠に関するバイデン氏の発言については、米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。20州を超える知事らを前にしたこの発言は、11月の大統領選で共和党候補と目されているトランプ前大統領に勝ち、もう4年政権を運営する能力について安心させる狙いがあったとみられる。

情報筋によると、この発言は会談出席者の一部を失望させた。またバイデン陣営が出した声明に複数の出席者が反発する理由の一つにもなっているという。声明は知事らが忠誠と熱意を示したとする内容で4日に発表された。

ホワイトハウスは、知事らとの会談でのバイデン氏の発言についてコメントしていない。あるバイデン陣営の側近は、バイデン氏が欧州への2回の外遊後に大統領選討論会の準備を行い、選挙活動と公務の両方をこなしていたと主張した。

知事らとの会談中、バイデン氏はジョークも口にした。「私は大丈夫だ。脳はどうだかわからないが」という冗談だったが、あまり笑いを誘えなかったようだ。

会談後、メリーランド州のムーア知事やニューヨーク州のホークル知事、ミネソタ州のウォルツ知事らが記者団の取材に答え、バイデン氏への支持を強調。ウォルツ氏はバイデン氏が「職務に適合」しているとの見方を示した。

先週の大統領選討論会で悲惨な出来に終わったバイデン氏を巡っては、民主党内で撤退を求める声が出始めている。これを受けて、ホワイトハウスは懸念の払拭(ふっしょく)に躍起になっている。

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