いわきFC、守備修正し連敗脱出へ 6日、ホームで大分戦

「常にチャレンジャーのつもりで戦って勝ちたい」と意気込む五十嵐(右)

 サッカーJ2いわきFCは6日、ホームのハワイアンズスタジアムいわき(いわき市)で大分トリニータと対戦する。いわきの通算成績は8勝7分け7敗で、順位は20チーム中8位。大分は5勝10分け7敗の14位。午後6時開始予定。いわきは上位陣の長崎と横浜FCに敗れて2連敗中で、大分戦での連敗脱出を狙う。

 「質の違いを知って、まだまだだと思った。この経験をどう生かすかで(今後の戦いが)変わってくる」。DF五十嵐聖己(せな)(尚志高卒)は、連敗ストップに向けて燃えている。

 6月は今季で最も苦戦した月だった。5試合を戦い1勝1分け3敗。長崎や横浜FCなど上位陣との連戦で見えた課題は、ポジショニングだった。五十嵐は「ちょっとしたDFラインの上げ下げで選手間にずれがあったことが一番の反省点」と語る。

 いわきは高い守備ラインを強みとするが、上位陣にその裏の広いスペースをロングボールで突かれ、相手FWにもうまく使われた。

 ただ、敗戦は守備を見直す機会となり、選手たちに精神的な成長をもたらした。前節は今年から挑戦するセンターバックではなく、久々に本職のウイングバックで出場した五十嵐。「失点に直結するポジションを経験し、精神面が鍛えられている」と上位陣との戦いで手応えを感じた。

 次戦の相手となる大分は、連敗を止めるため何としても勝ちたい相手。前回の対戦では積極的な攻撃が白星につながっただけに、五十嵐は得点への関与を強めるつもりだ。「もっとクロスを上げ、逆サイドのクロスにも飛び込んでいきたい」。五十嵐はチャレンジャー精神で戦いに挑む。(副島湧人)

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