野口英世千円札「ありがとう」 記念館に感謝状、最終製造券展示

二瓶町長から感謝状を受ける八子館長(左)

 猪苗代町出身の野口英世千円札の発行終了に伴う感謝状贈呈式が4日、同町の野口英世記念館で行われ、二瓶盛一町長が同記念館の八子弥寿男館長に感謝状を手渡した。記念館では同日、野口千円札の最終製造券の展示も始めた。

 千円札の肖像として20年間にわたり町の全国的な知名度向上と経済発展に寄与したことから、町から野口博士に感謝状が贈られた。八子館長は「古里への思いが強かった野口博士も喜んでいるだろう。発行は終わっても千円紙幣4代目の顔という栄誉は永遠に残るので、ますます顕彰に励みたい」と述べた。

 二瓶町長は「20年にわたり日本中を駆け巡って経済の発展に尽くしてくれた功績は大きい。新しい北里千円札も経済を盛り上げてほしい」とねぎらった。

 野口千円札の最終製造券となる記号番号HM300000A券は、日本銀行から同記念館を運営する野口英世記念会に贈られ、施設1階の展示室で披露されている。HM299999A券は本県、98A券は猪苗代町、97A券は会津若松市に寄贈された。

野口英世記念館で展示が始まった野口千円札の最終製造券

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