公的年金の財政検証

◆給付水準の低下に歯止めを◆
 厚生労働省は長期的な年金給付の持続性を点検する「財政検証」の結果を公表した。過去30年と同程度の経済状況が続く標準的ケースでは、現役世代の収入と比べた年金額の約30年後の給付水準は50.4%。現在は61.2%だから2割近く低下するが、政府は将来にわたる給付水準を50%以上に保つ目標を掲げており、これをクリアした形だ。

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