「新しい家族ができました」不安で表情がこわばった保護犬のその後は? 菜の花畑で満面の笑みを浮かべる姿に感動

「我が家に新しい家族ができました」
「3歳、女の子、こわがりな甘えん坊。よろしくお願いします」
「小型犬・柴犬を飼うのは初めてなので、何かポイントや気をつけることがあれば教えていただけだら嬉しいです柴距離、つかめるかな」

X(旧Twitter)ユーザー@tuna_tororoさんは、2024年1月26日、ハッシュタグ「保護犬」とともに、写真を投稿。そこには、緊張した面持ちでちょこんと座る柴犬が写っています。飼い主さんもまた喜びと不安が入り混じっているようです。

引用元:https://x.com/tuna_tororo

この日、飼い主さんのおうちで新たな生活をスタートしたのは、柴犬の「とろろ」ちゃん(取材時、4才)。このときは緊張していたとろろちゃんですが、半年ほど経った今、少しずつおうちに慣れてリラックスした日々を送っています。

とろろちゃんをお迎えしたきっかけや成長ぶり、現在の様子などについて、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

お迎え当初、緊張のため無表情だったとろろちゃん。笑顔になったある出来事とは…?

引用元:https://x.com/tuna_tororo

子どもの頃から、保護犬と一緒に暮らしてきた飼い主さん。実家を出たあとも「保護犬を家族に迎えたい」という気持ちをずっと抱いていたものの、仕事で家を空ける時間が長いことからお迎えするのは難しいと考えていました。

しばらくて、仕事が在宅勤務になったことで保護犬を迎える環境が整い、お迎えするコを探し始めて半年ほど経ったある日、里親募集サイトでとろろちゃんの写真に目が留まった飼い主さん。翌日、譲渡会に足を運び、とろろちゃんと対面。お迎えすることになりました。

飼い主さん:
「自宅が集合住宅で、犬と暮らすためには、体重制限などの条件を満たさなくてはなりませんでした。我が家の住環境がストレスにならないコを慎重に探し、とろろと出会うことに……。お迎えすることになったときは、『我が家のご縁はこのコに繋がっていたんだ』と、感無量の思いでした」

引用元:https://x.com/tuna_tororo

こうして、飼い主さんのおうちにやって来たとろろちゃん。当初は、感情の起伏がほとんどなく、とても怖がっていたといいます。

飼い主さん:
「知らなくて怖いことがたくさんあったのです。そのため、知って楽しいことが増えるように、少しずつ、いろいろな体験をしてもらいました。すると、人目を気にしていたとろろが、外でトイレをすることができるようになったり、昨日より多くごはんを食べられたり、人とすれ違っても座り込まなくなったり……。ささいな変化かもしれませんが、とろろにとってはとても大きなことで、毎日が成長記念日、喜びの連続でした」

とろろちゃんの成長ぶりを微笑ましく見守っていた飼い主さん。当時を振り返って、特に印象に残っていることを教えてくれました。

飼い主さん:
「春、河川敷に行ったとき、菜の花に囲まれて笑顔を見せてくれたことです。それまでは無表情か、怖がっている顔つきをしていることがほとんどだでした。外に慣れて楽しそうにしているとろろを見るのは、そのときが初めて。本当に感激しました。これからも、この笑顔を増やす機会をたくさん作れるように、とろろと一緒に歩んでいきたいと思います」

愛らしいとろろちゃん、家族はメロメロに…!

引用元:https://x.com/tuna_tororo

飼い主さんによると、とろろちゃんは、穏やかでとてもマイペース。散歩のルートにはこだわりがあり、気に入らないと“拒否柴”になって、一歩も進まなくなるそうです。

飼い主さん:
「家では甘えてくれるときもあれば、何食わぬ顔でベッドを乗っ取ったり、人の体の上を容赦なく踏んでまたいだりすることも(笑)。控えめかと思ったら、大胆でどこか抜けているところもあるなど、見ていて飽きません」

飼い主さん自身は、犬と暮らした経験がありましたが、ほかの家族は犬と暮らすことは初めて。とろろちゃんをお迎えしてから、家族にもさまざまな変化がありました。

飼い主さん:
「家族は、とろろにすっかり骨抜きにされてしまいました。とろろを自室に連れ行き、隣の部屋にいるにも関わらず、仲良し自慢のメッセージが送られてくることも。スマホは、とろろの写真で溢れかえっています」

「とろろのおかげで家族みんなが明るくなり、日々の楽しみが増えました。愛情は深まるばかりで、第二の新しい犬生を幸せと感じてもらえるように、これからも一緒にたくさんの思い出を作っていきたいと思っています。かーさん、頑張ります!!」

飼い主さんのおうちには、文鳥も暮らしているそう。家族の中ではボス的な存在で、とろろちゃんとはお互いに興味を保ちながら、適度な距離を保って過ごしています。「いつか仲良しな場面が見られたら嬉しい」と語る飼い主さんの思いが届くのも、もうすぐ、かもしれませんね。

写真提供・取材協力/@tuna_tororoさん/X(旧Twitter)
取材・文/佐東みかん
※文中の表現は、飼い主さんご自身の表現に沿っています。
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。2024年6月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。

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