広島と山口で二つの死体遺棄事件 ともに容疑者は息子、被害者は母親か

 広島県と山口県で5日午前、母親とみられる女性の遺体を自宅に放置したとして、それぞれ息子に当たる男たちが死体遺棄容疑で逮捕された。

 女性の遺体を自宅に放置したとして、広島県警安佐南署は5日、広島市安佐南区の会社員の男(50)を死体遺棄の疑いで逮捕した。男と2人で暮らしていた80代母親と連絡が取れておらず、同署は遺体は母親とみて、身元の確認や死因の特定を進めている。

 山口県警柳井署は5日、自宅に女性の遺体を遺棄したとして、いずれも山口県周防大島町の無職の男(49)と弟(45)を死体遺棄の疑いで逮捕した。2人と同居していた70代の母親と連絡がとれていない。同署は、布団の中であおむけになっていた遺体は母親とみて身元を確認している。

 同署によると、4日午前、町職員から、母親を見かけなくなったとの趣旨の通報があった。町職員と署員が訪問したところ、女性の遺体が1階居間で布団をかぶった状態で横たわっていたという。

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