マカオ、同郷の債権者に対する脅迫と暴利でフィリピン人の女逮捕

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

 マカオ司法警察局は7月4日、同郷の債権者に対する脅迫及び暴利の罪でフィリピン人の女1人を逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、上述の女から1万パタカ(日本円換算:約20万円)を借りた同郷の女性(被害者)からの通報をきっかけに発覚した事案とのこと。被害者は2023年に金を借りた際、利息に関しての話は出なかったが、後にSNSを通じて4ヶ月以内の全額返済と15%の利息を要求され、これに応じて一部返済したものの、今年(2024年)1月に返済不能となったところ、3月中旬に相手側から複数回にわたって電話で返済を要求され、また売春で金を稼いで返済に充てなければ家族にマカオで売春しているとの嘘を知らせると脅迫を受けたと説明したいう。

 通報を受けた同局が捜査を進め、7月3日に容疑者の女を勤務先で逮捕。女は被害者から利息を取ったことと脅迫行為について否定した上、残債の7800パタカ(約15.6万円)の返済を要求したが売春で金を稼ぐことは提案しただけなどと供述したとのこと。

 このところマカオでは海外労働者コミュニティ内でのトラブルに端を発する事件がしばしば報告されており、同局がマカオの法律への認識を高めることを目的とした情報発信などの取り組みを進めている。

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