大正製薬「アライ」日本初の内臓脂肪減少薬が発売から3か月、みえてきた達成率やユーザ動向_臨床試験データも公表

成人(18歳以上)、腹囲(へその高さ)が男性85cm以上、女性90cm以上、生活習慣改善の取り組み(食事・運動)を行っている―――この3つの条件を満たす「腹部が太めな人」に向けた、日本初の内臓脂肪・腹囲の減少薬「大正製薬 アライ」。

この大正製薬「アライ」が、発売から3か月が経ったいま、大正製薬が都内で説明会を開き、同社マーケティング本部 佐藤征也 ブランドマネジメント1部 部長、セルフメディケーション臨床開発部 藤田透グループマネージャーらが登壇し、最新情報を公表した。

要指導医薬品「アライ」

「アライ」は、リパーゼ阻害作用を持つオルリスタットを60mg配合したダイレクトOTC(医療用医薬品での発売を経ずに市販される医薬品)の内臓脂肪減少薬。

要指導医薬品であるため、薬剤師がいる薬局・薬店のみで購入でき、条件に当てはまる人が対象の医薬品。

食事由来の脂肪の吸収を抑制

食事中に含まれる脂肪(トリグリセリド)は、膵臓から分泌される脂肪分解酵素リパーゼによって脂肪酸とグリセロールに加水分解(消化)され、消化管(腸管)から吸収される。

大正製薬「アライ」の有効成分であるオルリスタットは、消化管管腔内で脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害し、食事由来の脂肪の吸収を抑制することから、「食べた脂肪の約25%を便といっしょに排出することが期待できる」という。

今回の説明会では、「臨床試験では摂取後4週間から効果を確認。長期投与試験では52週の服用で内臓脂肪面積21.52%減、腹囲4.89%減を確認した」という。

「3か月で年間計画の7割超え」

大正製薬は、「アライ」の販売状況について「販売開始3か月で年間計画の7割を超えるなど、非常に大きな反響をいただいている」と伝え、購入者の8割以上が90カプセル入り(1か月ぶん/画像左の縦長箱)を購入、関連商品購入なしで“指名買い”していることもわかってきた。

2か月後、腹囲-3.0%以上達成が半数以上

また、臨床試験データによれば、2か月後には腹囲減少-3.0%以上達成した人が58.6%、6か月後には-3%達成率78.6%・-5%達成率50.9%いることもわかった。

「正しい情報をよりわかりやすく」

大正製薬は、こうした「アライ」発売3か月後データを活用し、「正しい情報をよりわかりやすく伝えるべく、公式サイトを公開し、コンテンツを更新していく」と伝え、こうまとめた。

「健康寿命の延伸をめざし、生活習慣病のリスクファクターとなる内臓脂肪を、セルフメディケーションによって減少させる。そのサポートを『アライ』が行い、予防医療の一端を担うという社会的役割を果たしていきます」(大正製薬)

◆大正製薬「アライ」
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