大樹町への企業版ふるさと納税好調 宇宙基地の滑走路延長も

宇宙関連産業で地域振興を目指す十勝の大樹町への企業版ふるさと納税が好調です。寄付を使って滑走路の延長も完了しました。 

国が2016年度に導入した企業版ふるさと納税で、大樹町への寄付額は、ことし3月末までにおよそ28億円となっています。2022年度には、14億円あまりを集め全国で2番目となりました。 

町内の航空宇宙基地・北海道スペースポートでは、5日、納税した企業への感謝状贈呈式が開かれ、道内外の29社が出席しました。 

スペースポートの滑走路を1000メートルから1300メートルに延長する工事が先月、完了しましたが、その費用、4億2800万円の半額を寄付でまかないました。大樹町では、人工衛星を積むロケットの打ち上げに対応できる新しい発射場の整備を進めていますが、その費用にも企業版ふるさと納税の寄付をあてます。 

大樹町の黒川豊町長は「北海道の新たな産業創出と活性化に貢献し日本の宇宙開発に寄与すると信じて事業を進めていく」と述べました。

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