永瀬正敏&浅野忠信 ダンボールをかぶって激しいバトル 「箱男」場面写真

2024年8月23日より劇場公開される、永瀬正敏、浅野忠信、佐藤浩市が出演する、安部公房の同名小説を石井岳龍監督の手によって映像化した映画「箱男」から、箱男とニセ箱男が本気でぶつかり合うアクションシーンの、場面写真が公開された。

ダンボールを頭からすっぽりとかぶり、街中に溶け込み、一方的に世界をのぞき見る”箱男”。偶然目にした箱男に心を奪われた永瀬正敏演じるカメラマンの“わたし”は、自らもダンボールを被り、完全な孤立・完全な匿名性を得て社会から外れた「本物」の箱男となるべく、一歩を踏み出す。そんな“わたし”の前に現れたのは、箱男の存在を乗っ取ろうと画策する浅野忠信演じる“ニセ箱男”だった。

箱男の「この街に箱男は2人要らないつってんだ!」という掛け声とともに、戦いの火ぶたが切って落とされる。互いに箱をかぶったまま縦横無尽に走り回り、銃に対して砂をつめたワニのぬいぐるみを武器に戦ったり、取っ組み合いのアクションを繰り広げたりと、迫力のシーンが描かれる。

「箱男」は、ダンボールを頭からすっぽりとかぶり、都市を徘徊(はいかい)し、のぞき窓から一方的に世界をのぞき、ひたすら妄想をノートに記述する”箱男”を描いた作品。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、街で偶然目にした箱男に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、”箱男”としての一歩を踏み出す。しかし、“わたし”をつけ狙い”箱男”の存在を乗っ取ろうとするニセ医者(浅野忠信)、「箱男」を完全犯罪に利用しようとたくらむ軍医(佐藤浩市)、“わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)など、数々の試練な襲いかかる。

安部公房が1973年に発表した小説「箱男」は、「人間が自己の存在証明を放棄した先にあるものとは何か?」をテーマとした作品で、ヨーロッパやハリウッドの著名映画監督が原作権の取得を試みたが、許諾が下りなかった。そんな中、最終的に安部公房本人から直接映画化を託された石井岳龍によって、1997年に製作が決定するも、撮影は突如頓挫した。それから27年後の安部公房生誕100周年となる2024年、当初の予定と同じく永瀬正敏と佐藤浩市に加え、浅野忠信や白本彩奈らが出演する本作が完成した。

【作品情報】
箱男
2024年8月23日(金)全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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