うま味あふれる“元祖”エビだしスープカレーが人気「奥芝商店」 2,000匹ものエビから抽出する“うま味濃厚スープ”がクセになる一杯

札幌市内に4店舗を構えるスープカレー店『奥芝商店』は、甘エビの頭からとる濃厚なだしをスープにした人気店。海鮮だしのスープカレーは今でこそお馴染みですが、その走りとなったのがこのお店。今回は『奥芝商店 実家店』を訪れ、そのこだわりや贅沢な味わいの秘密について探ってきました。

札幌中心部でアクセス良好!昭和の雰囲気が漂う店内を楽しむ

スタッフ総出で改装したという小上がり席

ここ「実家店」はもともとJR札幌駅直結のパセオにありましたが、新幹線の札幌延伸に向けた工事に伴い、現在の南1西5に移転。札幌の中心部で、電車通沿いのビル地下にあり、階段を降りると視界に飛び込んでくるレトロな外観が目印。

店内にはお一人様でも利用しやすいカウンター席も

店内は古材などをふんだんに取り入れ、タイル張りの壁や畳敷きの小上がり、白黒テレビやブリキ看板といったインテリアが並ぶ昭和の雰囲気が漂う内装。「実家に帰ってきたような安心感」の中で味わうスープカレーが人気を博しています。

2,000匹ものエビから抽出するうま味濃厚スープ

「宗谷岬牧場おくしば~ぐカレー」1,980円。あふれる肉汁がスープににじむ

「奥芝商店」の代名詞ともいえる濃厚なエビスープは、60Lのずんどう鍋に2000匹分の甘エビの頭、さらにキャベツの芯を入れて自然な甘みを抽出。それを一晩寝かせて味わいに丸みをもたせます。このスープは、創業者が幼少期に母に作ってもらったエビのお吸い物から着想を得たもの。まだエビだしのスープカレーがなかった2006年に創業し、これが莫大な支持を受けたちまち人気店になりました。

一番人気の「宗谷岬牧場おくしば~ぐカレー」は、日本最北端の牧場「宗谷岬牧場」で育った道産牛を使用したハンバーグをトッピング。1人前180gのボリュームで、注文が入ってから鉄板で焼き上げるためジューシーで香ばしい!

揚げたてコロッケのホクホク感がたまらない「カボじゃがコロッケカレー」1,320円

店内仕込みのかぼちゃコロッケ、国産豚を使うトンカツなど、店仕込みの揚げ物をトッピングしたカレーも人気。また野菜の鮮度もこだわり、そのまま食べてもしっかり味が濃い!基本の具材はキャベツ、ニンジン、ナス、ピーマン、レンコン、カボチャの6種類。さらに野菜の1品無料トッピングも多数あるため、こだわりの野菜も存分に楽しめます。辛さは0~5番から選ぶことができ、ライスは量だけでなく付け合せのレモンの有無も選べます。

味わいに深みをあたえる自家製のふりかけなど、オリジナルメニューも豊富

「実家特製!海老まるごとふりかけ」はなんと10円!

意外なおすすめメニューは自家製のふりかけ。これは乾燥熟成させたエビを丸ごと砕き、青のりやゴマをブレンドしたもの。すり鉢に入れた状態で提供され、好みの粗さにすることができます。すりたては香ばしく、それをライスにかけるも良し、スープに投入するも良し。味わいにさらに深みを持たすことができます。

「奥芝クラフトビール」980円。ラベルは創業者のお父さんの顔

ドリンクはお馴染みのラッシーの他、コーラやウーロン茶、ガラナなどをどこか懐かしい瓶のスタイルで提供しています。またオリジナルのクラフトビールもあり、緑茶とカルダモンを配合した爽やかな飲み口が特徴。エビの風味とスパイスが効いた奥芝商店の味に合わせて作られています。

子供連れにうれしい小上がり席も。アットホームで長居したくなる空間

小学生以下が対象のスーパーボールくじも

「実家店」はどちらかというと地元の方の利用が多い店舗。近隣のサラリーマンや学生だけでなく、ファミリー層の利用が中心なのが特徴です。小上がり席には子供用のイスやおもちゃも用意。ワンプレートのお子さまランチ(750円)もあるのは子供連れにはありがたい限り。

店内の柱にはいろいろなキャラクターの身長が刻まれている

店を任されている寺嶋健太郎さんは「味はもちろんですが、とにかくアットホームでつい長居したくなるような空間作りも目指しています」と話します。「愛情を込めて、思いをのせる」をモットーに、一杯一杯を丹精込めて作るのがこだわりです。

寺嶋さんは「奥芝商店」に入って2年目。それまでは市内のホテルで9年間、洋食の現場で腕を磨いてきた

※価格は全て税込

『元祖えびだしスープカリー 奥芝商店 実家店』

■所在地:札幌市中央区南1条西5丁目16 プレジデント松井ビル100 B1F
■営業時間:11:00~15:00(L.O.)、17:00~20:30(L.O.)※スープが無くなり次第終了
■休業日:月曜日
「元祖えびだしスープカリー 奥芝商店 実家店」の詳細や地図情報はこちら

ライタープロフィール

雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平

ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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