母親が被害者を電話で呼び出したか 殺人罪などで5人起訴

去年12月、川崎市の多摩川の河川敷でスーツケースから男性の遺体が見つかり、元交際相手の女やその親族ら5人が逮捕された事件。
女の母親が男性を電話で殺害現場に呼び出していたことが新たにわかりました。また、横浜地検は5日付けで殺人などの罪で、この5人を起訴しました。

起訴状などによりますと、殺人の罪などで起訴された元交際相手の西高舞容疑者やその親族ら5人は去年12月、東京都大田区の母親の美保容疑者の自宅で、動画配信者として活動をしていた原唯之さん(当時46)に睡眠薬を混入させたコーヒー飲料を飲ませて眠らせ、結束バンドで首をしめて殺害しその後、多摩川に遺体を遺棄した罪に問われています。

これまでの調べで、舞容疑者は原さんからの動画配信での誹謗中傷や金銭トラブルに悩んでいて、舞容疑者を守ろうと家族らが共謀して犯行に及んだとみられています。

捜査関係者によりますと、美保容疑者が原さんを電話で自宅に呼び出し、舞容疑者と美保容疑者のどちらかが睡眠薬を混入させたコーヒー飲料を飲ませ、その後、自宅の外で待機していた父親の昌浩容疑者ら男3人も合流し、原さんは殺害されたとみられています。

神奈川県警の調べに対し、美保容疑者は容疑を否認していますが、そのほかの4人は容疑をおおむね認めていて、そのうち昌浩容疑者は「首を絞めて殺害した」と話をしていました。

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