7月7日は“命の日” 西日本豪雨被災地の小学校で災害当時の様子を学ぶ特別授業

西日本豪雨から、もうすぐ6年を迎えます。
肱川の氾濫で甚大な被害が出た愛媛県西予市野村町では、子どもたちが当時の様子や防災などについてを学びました。

西予市野村町の野村小学校では、西日本豪雨が発生した7月7日を、毎年「命の日」と呼び、5年生と6年生を対象に防災対策などをテーマとした特別授業を行っています。
今年は日曜日と重なることから授業は5日に行われ、このうち6年生はまず、今年3月、肱川沿いに整備された復興公園、愛称「どすこいパーク」を訪れました。

そして教諭から復興を祈る碑について説明を受けたあと碑の前に設けられた焼香台で、1人ずつ焼香をして犠牲者を悼みました。

その後、子供たちは乙亥会館へ移動。
語り部の女性から話を聞きます。

(語り部)
「肱川です。あそこが氾濫して野村のまちの中は浸水してしまった。それが一番の大きな被害」

語り部の女性が当時の雨の様子や被害が発生した状況などについて資料を交えながら説明すると、児童たちは真剣な表情で聞いていました。
そして、2階のテラスでは…

(語り部)
「どのくらいの高さまでここは水が来てたか、みんな知ってる?あそこは大体4.9メートルの高さまで水が来ていた。ここだと、一番近くだと、このへん、このあたりぐらいまで水が来ていました」(※手すりあたり指しながら)

川が氾濫したときの様子や過去の災害について学びました。

そして午後の授業にはアカペラグループ「INSPi(インスピ)」の杉田篤史さんが講師として参加。
6年前、町の人を応援するため野村小学校の児童と一緒に作った「のむらのうた」を全校生徒で合唱しました。

子供たちは、5日の授業を通して防災や命の大切さについて学んだ様子でした。

(男子児童)
「災害とかが起きた時に家族で(防災について)知っていて、すぐ避難や行動できるようにしたい」

(女子児童)
「一人ひとりが7月7日のことを考えて過ごしたらいい」

(男子児童)
「水害はいつ起こるかわからないので。食料や水を、準備して、起きた時にいつでも逃げられるようにしたい」

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