青森・おいらせ町の水稲苗枯れ 海水の逆流をせき止める装置に穴確認

おいらせ町の沿岸部に近い水田一帯で確認された稲の苗が枯れる被害について、宮下知事が現地を視察しました。

宮下知事をはじめ、青森県の担当者や生産者などおよそ30人が集まり、おいらせ町日ケ久保地区の水田を見て回りました。

県によりますと2024年5月、この地区とその周辺では、稲の苗が枯れる被害が確認されました。詳しく調べたところ、調査対象のおよそ19ヘクタールのうち、6割にあたる11.6ヘクタールで生育不良が確認され、21人の生産者に影響があったということです。

また、海水が逆流しないようにせき止めているゴム製のラバーダムに穴があいているのが見つかりました。現在は応急処置が取られていますが、その影響で、田んぼの水の塩分濃度が高まったのが、原因の一つとみられます。

【宮下知事】
(Q.苗を実際に見て)「衝撃的ですよね。これだけ苗の力が塩によって弱くなるっていうのは見たことがなかったので」
「来年に向けてまたおいしいお米ができる田んぼになるように、生産指導をしっかりとやっていくということだと思います」

【奥入瀬川東部土地改良区 沼端務理事長】
「将来に向けての米作りに対する考え方をあらためて農家の皆さんに示しながら、この地帯を水田地帯で守っていきたいという部分を大きく感じています」

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