弘南鉄道に台湾からのツアー客 インバウンドに活路

赤字経営が続く弘南鉄道に、台湾の大手旅行会社のツアー客がやって来ました。

弘南鉄道大鰐線の石川駅に降り立ったのは、台湾の可楽旅行社が企画するツアーに参加した、台湾からの観光客28人です。この時期、限定運行の金魚ねぷた列車に乗り込み、中央弘前駅までの25分間の小旅行に出発です。

車内では、ウェルカムドリンクとしてリンゴジュースが振る舞われました。弘南鉄道の担当者はパネルを手に鉄道沿線の風景を紹介するなど、地域の魅力をアピールしていました。

【弘南鉄道の担当者】
「もう間もなくリンゴの木、ピンゴーが見えてきます、はい」

ツアー客たちは、まだ小さい緑色のリンゴの実を見たり、金魚ねぷたを写真に収めたりしながら、列車の旅を楽しんでいました。

【参加者】
「(台湾語を翻訳)懐かしいレトロな感じで歴史があり、台湾で見られなくなった列車でした」
「とても良かったです」

「(台湾語を翻訳)車窓からリンゴ園が見え、車内が金魚ねぷたで飾られ、リンゴジュースが飲めて良かった」

弘南鉄道は、2023年度の決算が過去最大の赤字となり、通常運行の利用が伸び悩む中、インバウンド需要に活路を見出す狙いです。

【弘南鉄道営業課 五十嵐慶太朗係長】
「こちらとしても案内するのが不慣れだったので至らないところもあったんですけども、写真とか撮ってくださって楽しんでいただけたと思います」
「(インバウンド客を)20回、30回、50回と、どんどんいっぱい来てくださるように増やしていきたいなと思います」

一行は、弘前城や立佞武多の館などを巡り、7日に帰国の途に就くということです。

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