リンゴ担い手不足解消に 弘前大学の学生が農業の魅力発信に挑戦

弘前大学の学生が、リンゴの生産現場の担い手不足という課題について学んでいます。課題解決のため先日、農業の魅力をSNSで発信することに挑戦しました。

弘前大学人文社会科学部の3年生5人は、「ビジネス戦略実習」の授業の一環として、4月から毎週金曜日、弘前市にある小栗山農園で、リンゴ生産現場の課題について学習しています。

6月28日には、SNSの運用代行などを手掛ける桜庭里穂さんが講師として招かれ、SNSの効果的な活用方法について、レクチャーしました。

【桜庭里穂さん】
「自分のアカウントはどんな人に見られているのだろうかというのをちゃんと1個1個分析して作っていかないと、効果的なものはできあがらないので」

続いて、園地で作業している生産者にインタビューする動画撮影に挑戦しました。担い手不足という現状を理解してもらう前に、生産現場の面白さを広く情報発信する試みです。

【学生の質問】
「その前まではリンゴの仕事はやっていなかったのですか」

【生産者】
「全然やっていなくて、農業が初めてなんですけど、無職で引きこもっているよりも、なんかお日様の下で働くというのがすごく新鮮です」

「う~~~ん」

撮影した動画は、動画編集アプリによって自動で編集され、数分もかからず、字幕が付いた状態で仕上がりました。これをSNSに上げて発信します。

【学生】
「動画撮影もインタビューするのも最初ちょっと緊張したんですけど、皆さんすごく快く答えてくださって、すごく面白い方ばかりで楽しかったです」

「動画の編集自体も結構簡単だったので、いざ自分たちでやるとなっても結構できるかなという印象でした」

小栗山農園は、若者の考えがリンゴ農家の担い手不足の助けになると期待しています。

【小栗山農園 高村瑞穂さん】
「今学生さんにこういうふうに入っていただいて、学生さんの目で見ていただいた時に、農業ってこんなに魅力的なんだよ、こんなに近い存在だったんだよというのを、皆さんの方で発信していただきながら感じてもらって、魅力を感じてもらえたら良いのかなと思います」

学生たちは、担い手不足という課題解決方法の1つとして、農家の施設に泊まる民泊プランを最終的に作ることにしています。

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