秋田県内で出没が相次ぐクマの 2024年度の捕獲の上限は800頭ほどになる見通し

秋田朝日放送

2023年度上限を大幅に上回った秋田県内のクマの捕獲について議論されました。現在、県内にどれくらいクマがいるのかというシミュレーション値を踏まえ捕獲の上限は800頭ほどになる見通しです。

クマの捕獲頭数などについて話し合う会合が5日秋田県庁で開かれ、県の担当者やクマの生態に詳しい専門家などが意見を交わしました。

捕獲上限はこれまで前年度の捕獲状況を踏まえて設定されていて、2023年度は1500頭あまりとしましたが実際にはそれを大幅に上回る2327頭が捕獲されました。狩猟も含まれますが大半は有害捕獲です。

2024年度の捕獲上限に関しては現在、県内にどれくらい生息しているかのシミュレーション値をもとに算出することとしました。シミュレーション値は2019年度までに行われた調査で示された生息頭数の推定値に生存率や死亡率などを掛け合わせたもので数千頭の範囲としています。それを踏まえ2024年度の捕獲頭数は800頭ほどとなる見込みです。現在もデータの精査を行っている段階のため県は7月中には上限を確定させたい考えです。

2024年はこれまでに108頭が捕獲されました。例年に比べて4月と5月の有害捕獲が多くなりましたがその後は平年並みに推移しているということです。

© 秋田朝日放送㈱