熱くなったフライパン、すぐに冷水をかけてはいけない理由とは?長持ちさせるために意識すべきこと

使ってすぐのフライパン、水をかけていませんか?

料理のときに使用した、アツアツつのフライパン。熱いうちに洗えば汚れが落ちやすいと小耳にはさんで、それを毎回実行していませんか?実は、熱くなったフライパンをすぐに洗ってしまうのはNG行為なのです。

熱くなったフライパン、すぐに冷水をかけてはいけない理由

熱くなっているフライパンに対して、すぐに冷水をかけてはいけない理由は、以下のものがあります。

1.内側のコーティング加工が剥げやすくなる

フライパンの内側にテフロンなどで加工を施している場合、火からおろした直後の熱い状態で水をかけると、内側のコーティングが剥げてしまう恐れがあります。

フライパンは金属製なので、熱するとわずかに膨張します。熱が冷めるにつれて膨張した金属が元の形に戻り、変形などを避けて洗うことができます。熱い状態で冷水をかけると、金属がギュッと収縮し、表面の加工にずれが生じます。

このずれは、コーティングが剥げる原因につながり、何度も繰り返すことでコーティング加工が剥げて焦げ付きやすくなってしまうのです。その結果、フライパンが平均寿命よりも早く劣化してしまいます。

2.フライパンの変形につながる

前述通り、フライパンは金属でできており、熱い状態で冷水をかけると少しずつ変形していきます。フライパンが変形すると、調理で使用したとき食材に対して火の入り方にムラができて仕上がりが悪くなってしまいます。

羽根つき餃子など、焼き固めたり焦げ目をつける料理が失敗しやすくなってしまうので注意しましょう。

また、変形すると五徳の上に乗せたときにがたつきが生じやすくなります。食材をひっくり返してしまうと、料理している人にアツアツの食材がかかってしまい、大やけどを負う恐れがあるので注意してくださいね。

フライパンを長持ちさせるために意識すべきこと

フライパンを長持ちさせるためには、以下のことを守る必要があります。

  • フライパンは、粗熱が取れてから洗う…調味料などがフライパンに残っている場合は、キッチンペーパーで拭いておくと洗いやすい
  • フライパンを洗うときは、柔らかいスポンジを使用する…金たわしなどは使用しない
  • フライパンが焦げ付いた場合は、つけ洗いで汚れを浮かせて除去する

せっかく購入したフライパンなので、長く使用できるよう普段のメンテナンスには気を使いましょう。正しい方法でお手入れして、できるだけ長く同じフライパンを使用してくださいね。

まとめ

プライパンを使ってすぐの熱い状態で冷水をかけてしまうと、金属製のフライパンはゆがみが生じやすくなります。変形や加工が剥げてしまうと破棄しなければならなくなるので、できるだ長く同じフライパンを使うためにも、フライパンが冷めてから洗うよう心がけてくださいね。

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