1年以上かけて育った立派な真ガキを水揚げ 東北の日本海側では初の養殖の実証試験 秋田・男鹿市

秋田朝日放送

秋田県男鹿市の漁業者らが真ガキの養殖に挑戦しています。1年以上かけて育った立派な真ガキが水揚げされました。

男鹿市の戸賀湾では東北の日本海側で初めてとなる真ガキ養殖の実証試験が行われています。漁業者でつくる戸賀養殖研究会は担い手の減少や高齢化が進む中若手の漁業者を増やそうと効率的に安定した収入が得られる養殖漁業を模索しています。洋上風力の発電事業者などの協力を得ながら県外の産地から養殖のノウハウを取り入れました。

2023年3月にネットなどに稚貝を養殖してから約1年4カ月。大きいもので約15センチまで成長しました。市場に出回っているものと遜色ない立派な大きさです。養殖漁業が難しいといわれる秋田県沖ですが戸賀湾は地形の特徴から今回の実験でも冬場の波や風の影響をほとんど受けませんでした。今後はより作業工程が少なくコストを削減できる養殖方法を試した上で2025年3月から事業化を見据えた養殖に取り組むということです。

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