米兵による性的暴行事件 謝罪のない米軍・情報を公開しない政府に県内各地で抗議の声

県内で相次ぐアメリカ兵による女性への性的暴行事件を巡り、那覇市では4日に緊急の抗議集会が開かれ、謝罪のないアメリカ軍や、事件を公表しなかった政府に怒りの声を上げました。

4日、那覇市ではアメリカ兵による一連の性暴力事件に抗議する集会が開かれ、学生から母親まで多くの女性が事件への思いをぶつけました。

飴谷千夏さん:
「いまこの時間も被害に遭った女性は本当だったら友達と遊んだり家族とご飯を食べたり私たちと同じような生活が出来るはずなんですが、私も母親の立場として悲しく思っております」

島袋里穂さん:
「今または過去に被害に遭って辛い思いをしている方へあなたは決して悪くありませんどんなことをしていてもしてなくても性暴力の責任は全て100パーセント加害者にあります」

東江真澄さん:
「様々なことがとても押し付けられているなと思っています」「こんな沖縄で明るい未来があるのかなっていうことできょう訴えに来ました」

こうした県民の憤りをよそにこの日も、アメリカ海兵隊員の男が女性の胸を触り逮捕される事件が発生しました。

玉城知事:
「先の事件が公表されていないがために米軍の中でも綱紀粛正が行き届いていないということなのであれば由々しき事態であり激しい怒りを覚えると」

一連の事件で問題となっているのが政府から自治体への情報提供です。

今回、政府は事件を把握しながらも長期間、県や市町村に伝えておらず玉城知事は3日、政府に通報体制の見直しを要請しました。

市町村や議会も反発を強める中、5日、嘉手納町議会でアメリカ兵による相次ぐ事件に抗議する抗議決議と意見書が全会一致で可決されました。

當山均委員長:
「(被害者の)プライバシー保護は最優先しなければならないが情報提供が無ければ自治体は住民を守る対策を講じる事も出来ず、情報提供が無かったことは誠に遺憾である」

また、宜野湾市議会でも同様の抗議決議と意見書が全会一致で可決されていて、県内各地で事件への抗議と情報提供の在り方の見直しを求める声が強まっています。

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