【鹿児島県知事選】終盤情勢を担当記者が解説

いよいよ7日投開票の鹿児島県知事選について、担当の安楽記者とともにお伝えします。
まずは最新の情勢について教えてください。

鹿児島県知事選担当 安樂遥記者
はい、KTSでは6月29日と30日の2日間に、固定電話と携帯電話によるオートコール方式で情勢調査を行い、約1000人から回答を得ました。

それによると、現職の塩田康一さんが一歩リードする中、元鹿児島県議の米丸麻希子さんが懸命に追い、市民団体共同代表の樋之口里花さんが続く展開となっています。

ただし、2割強の人がまだ投票先を決めていないと答えていて、最後まで情勢は変化する可能性があります。

選挙戦も終盤ですが、各候補はどういった選挙活動を展開しているのでしょうか。

安樂遥記者
はい、届け出順に見ていきます。

米丸さんは先週末に鹿児島市の天文館で決起大会を行いました。
その後は天文館を練り歩き、道行く人や店の従業員一人一人と握手を交わしました。

また、今週初めには個人演説会を開催。保守系組織の県医師連盟や子ども医療費窓口負担ゼロを訴えてきた団体も壇上に上がり、会場には450人が集まりました。

出馬の意向を示した当初は、小規模の語る会からスタートしていたので、確実に支持が広がっていると感じました。

続いては樋之口さんです。

7月4日、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発の前でマイクを握った樋之口さんは、改めて川内原発の運転延長に反対する熱い思いを訴えていました。

また、原発と同様に樋之口さんが反対するのが西之表市の馬毛島での基地工事です。
選挙期間中には西之表市を訪れ、基地工事に反対する住民らと意見を交わしました。
立候補から5日まで、川内原発と馬毛島という自身の両軸からぶれなかった印象です。

最後に塩田さんです。

6月30日の決起大会には1400人以上が参加しました。塩田さんを推薦する政党の関係者や、4年前からの支援者といった幅広いメンバーが壇上に上がり、塩田さんに対し熱い声援を送っていました。

各地を回る中でも国会議員や地元自治体の首長らがマイクを握り、塩田さんを応援する様子が見られました。塩田さんは現職として幅広い支持をとりつけた印象です。

それぞれの候補がそれぞれの戦い方で選挙戦に臨んでいることがわかりますね。
選挙戦も6日が最終日ですが、3人の最後の訴えはどこで聞くことができるでしょうか。

安樂遥記者
はい、3人ともあすは大票田の鹿児島市を中心に回る予定で、米丸さんは、地盤の鹿児島県姶良市も回る予定となっています。

最後の訴えは米丸さんが午後7時50分から天文館公園で、

樋之口さんは午後7時45分から天文館の献血ルーム前で、

塩田さんは午後7時40分から、JR鹿児島中央駅東口前で、それぞれ予定しています。

17日間の選挙戦も残りわずかですが、安楽さんから見て、ここまでの選挙戦はどうでしたか。

安樂遥記者
はい、選挙戦を取材する中で感じたのは、戦い方や主張は違っても、3人とも鹿児島を良くしたいと声を枯らして戦っているということです。

近年、若い世代を中心に投票率の低下が叫ばれていますが、大雨や、この暑さの中、ある意味で心身を削りながら戦う候補者たちにとって、自分たちの主張に対するリアクションがないというのは、かなり深刻な状況だと感じました。

県知事選は4年に1度の県政のリーダーを決める重要な選挙です。
自分たちのふるさと鹿児島の未来のためにも皆さんもぜひ候補者の声に耳を傾けて、貴重な一票を投じてほしいと思います。

ここまでは知事選の終盤情勢をお伝えしました。

KTSでは知事選投開票日の7日、午後7時50分ごろからインターネットで開票速報をライブ配信するほか、深夜0時35分からは地上波で特別番組を放送します。

ぜひご覧下さい。

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