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和歌山県が地盤の食品スーパー、オークワ(本社和歌山市)の大桑弘嗣社長は中部経済新聞の取材に応じ、向こう3年間の出店計画について「(全体で)10店舗を掲げているが、半分は東海で出したい」と意欲を示した。特に愛知県で出店を強化していく考え。東海3県(愛知、岐阜、三重)の店舗数は、4日にオープンした「スーパーセンターオークワ知多店」(知多市新知南新生104)を含め49店。近々に50店を超えそうだ。
2025年2月期における東海での新規出店は、今回オープンした知多店のみ。来期以降の計画について大桑社長は「ドミナント(地域集中出店)でしっかりと埋めていきたい」と話し、「岐阜県は15店舗で、愛知県は現在12店舗。愛知は『スーパーセンター』(の業態)が、2店舗しかないので、1店舗当たりの売り上げが低い。愛知は特に出店に力を入れていきたい」と語った。
約2400億円の売上高のうち、東海の売上高構成比は約3割(約767億円)を占める。「ご縁がある場所に出店し、(東海の売上高を)800億円以上の規模にできれば。今までは郊外型の店舗が中心だったが、都市部への出店にも挑戦したい。その場合、ある程度の売り場面積、品ぞろえで(オークワの)特色を出せるかという点も課題になる」と話し、店舗タイプを見極めながら、新規出店などを継続する方針を示した。
4日にオープンしたスーパーセンターオークワ知多店は、衣食住の商品をワンフロア(直営売り場面積4432平方メートル)に取りそろえた店舗。売り上げとして初年度25億円、3年後は30億円強を目指す。
オークワは和歌山県を地盤に153店舗を展開。うち愛知は12店、岐阜は15店、三重は22店をそれぞれ営業している。売上高に相当する24年2月期の連結営業収益は2473億円。