「誰を信じたらいい?」旭川・女子高生殺人事件 21歳容疑者と担当刑事が“前代未聞”の不倫報道…揺らぐ信頼に道警が示した「まさかの説明」

内田梨瑚容疑者(本人のTikTokより)

今年4月に北海道旭川市で女子高生をつり橋から突き落とし、溺死させたとして逮捕・送検された内田梨瑚容疑者(21)。旭川地検は7月3日、殺人と不同意わいせつ致死の罪で起訴した。内田容疑者と共謀していた女(19)も、殺人などの非行内容で旭川家裁に送致された。

「事件の発端は、内田容疑者がラーメンを食べている動画を女子高生がSNSに無断転載したことです。激怒した内田容疑者は女子高生に、電子マネーで10万円の送金を要求。しかし上手くいかなかったため、女子高生を呼び出し約4時間にわたって監禁、暴行を加えながら連れ回したといいます。

現場となった高さ約10メートルある神居(かむい)大橋では、女子高生を欄干に座らせて『落ちろ』『死ねや』などと脅し、川に落下させたと見られています。橋から離れた場所では、女子高生のスマホが破壊された状態で発見されました。そこには全裸にさせられたり、謝罪させられたりする様子を収めた動画データが確認されています。

内田容疑者は取り調べに対して『橋に置いてきただけ』と否認していましたが、勾留期限を迎えた3日に検察は起訴に踏み切りました」(社会部記者)

一部ではケンカっ早さや金銭トラブルなどが報じられ、地元では有名な“ワル”だったと伝えられている内田容疑者。

起訴された3日には、「文春オンライン」で本事件を担当していた北海道警旭川中央署の警部補と不倫関係にあったとも報じられたばかり。記事によれば旭川中央署の署長は取材に対し否定せず、北海道警本部は「個別具体的な内容については、回答を差し控えます」としたという。まさに耳を疑うような報道に、ネットやSNSでは震撼が走っている。

《これが本当なら世の中とんでもないのがいるもんだって話。別世界の人間だ》
《なんかもう終わっとるなぁ これ捜査情報もダダ漏れやったのでは?》
《容疑者だけど…事件担当刑事? 本当なら驚き…腐ってるな 》
《この報道が本当であれば、もう正直終わってますね。警察がこんな事をしていたら一般人は誰を信じたらいいんですか? 被害者家族の気持ちを考えると、やるせないの一言。マスコミへのしっかりした説明をして欲しい》

「旭川市といえば’21年3月にも、いじめを受けていた中学2年生の女子生徒が凍死体で発見された事件が発生しました。凄惨な事件が続くなかで、容疑者と事件を担当する刑事が不倫関係にあったという話が出てくるとは前代未聞です。もし事実であれば捜査の公正さが疑われかねませんし、市民にとっては不安が増すばかり。北海道警察の信頼は大きく揺らいでいます」(前出・社会部記者)

そこで本誌は5日、改めて不倫報道について旭川中央警察署を取材。すると北海道警察本部の広報部に問い合わせるよう案内され、「不倫報道の事実関係」「報道について世間からどのような反応が寄せられているか」「この件について説明する機会を設けるか」などを文書で質問した。

同日夕方に担当者より電話があったが、本誌にも「いずれについても、個別具体的内容については、回答を差し引かえます」とまさかの“ゼロ回答”に留まった。なお、不倫報道については、把握しているという。

まだ若い女子高生の命が失われた事件。同県警には、納得のいく説明を求めたい――。

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