23年前に新生児を遺棄して死なせた母親は誰だ? 最新DNA鑑定で特定、テキサス州48歳女を逮捕

高校の職員だった(ジョンソン郡保安官事務所の公式サイトから)

米テキサス州で23年前、産んだばかりの新生児を道路脇に遺棄して死なせた母親が、最新のDNA鑑定でついに特定され、逮捕された。

新生児の遺体が発見されたのは2001年11月18日のこと。同州ジョンソン郡の道路脇で、へその緒がついたままジャケットにくるまれた状態で発見された。同郡保安官事務所は出産後に適切な医療処置を行わず、へその緒の処置も行わなかったために出血多量で死亡したと判断した。

しかし当時は母親は特定されず、コールドケース(未解決事件)となっていた。

事件解決のきっかけになったのは、2021年6月、同保安官事務所が身元確認に役立つことを期待して、ヒューストンのDNA検査ラボ「オトラム」に遺棄された新生児のサンプルを提出したこと。

オトラムの科学者らは「法医学的ゲノム配列解析(FGS)」と呼ばれる最新手法で、赤ちゃんの詳細なDNAプロファイルを作成。それをもとに遺伝子系譜学的調査を行い、同州のクリバーン高校の職員だったシェルビー・ストッツ(48=写真)という女を母親と特定した。そしてテキサス州検察局は7月1日、ストッツを第2級過失致死罪で逮捕・起訴したと発表した。

ストッツはジョンソン郡で2001年当時の法律に基づいて起訴された。保釈金は10万ドル(1600万円)に設定され、ジョンソン郡刑務所に拘置されている。弁護士を雇ったか、または罪状の認否についてコメントしたかは不明だ。

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