<暑さに負けないコメ作り学ぶ)>研修会 高温時はイネの栄養分が低下しやすく『白濁米』になる傾向(宮城・大崎市の古川農業試験場)

宮城・大崎市の古川農業試験場では、暑さに負けないコメ作りを学ぶ研修会が開かれた。

宮城県主催の研修会には、自治体関係者やコメ農家などおよそ140人が参加した。

県の担当者からは、去年の記録的な暑さでコメが白く濁る=『白濁米』が多発し、県産米の一等米比率は「ひとめぼれ」で例年の94・3パーセントから87パーセントに下がったことが報告された。

高温時にはイネの栄養分が低下しやすく『白濁米』につながるため、葉の色を見ながら適切な追肥を行って、品質低下を防いでほしいと呼びかけた。

登米市のコメ農家

「普段の(一等米)比率は98パーセントほどで、令和5年度は80パーセント台に落ちてしまった。今年のコメは、追肥などに気を付けてコメ作りをしたいなと思います」

今後の水管理について、県では渇水の影響で農業用水の確保が難しい地域は、水をたくさん張らずに土が湿る程度に保つ『飽水(ほうすい)管理』で対応してほしいとしている。

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