【感染症ニュース】新型コロナ第26週全国定点5.79(6/24-30)と増加 コロナ陽性46歳皮膚がピリピリ 医師「耳にしたことが無い」

引き続き感染対策を!

厚生労働省が2024年7月5日に発表した2024年第26週(6/24-30)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は5.79。前週(6/17-23)の4.61と比べ、25%ほど増加しています。都道府県別にみると、沖縄県(29.91)・鹿児島県(15.42)・熊本県(12.21)・宮崎県(11.78)・佐賀県(11.26)千葉県(9.17)の順に高くなっています。増加しているエリアが増えてきたため、注意が必要です。今回は、千葉県から寄せられた、新型コロナウイルス感染症の経験談をご紹介します。

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新型コロナ経験談 46歳 千葉県

6月26日の昼間 少し頭が痛いなぁぐらいと 腕を指でなぞるとピリピリするという感覚はあるものの 他は何も症状なく元気に仕事をしていました。夜 寒気と節々の痛みと熱っぽさを感じたので 熱を計ってみると 37.0℃ これから熱があがるかな?と思い カロナールを服用。夜中 倦怠感が辛くあまり眠れない。朝 再度 カロナールを飲んだおかげか 倦怠感が楽になり 熱を計ったら36.8℃ 咳やくしゃみもないし これなら仕事行けるな… と思ったが 高熱ではないけどこの倦怠感はもしかしたらインフルかもしれないし 一応病院で検査をしてもらった方が安心と思い あさイチで病院へ。そしたら見事コロナ陽性! 仕事行ってなくてよかった。7/1まで隔離状態になるわけだが 症状としては 主に倦怠感と頭痛 倦怠感は ムズムズ病のような足をさすっていたくなる なんともいえない感じ 頭痛も普通のガンガンするような頭の痛みではなく 腕をなぞるとピリピリしたように 頭皮がピリピリする。そして時に ズキッとくる。寒気も時折り。少ししてから軽く咳と鼻水もでてきた。今日は 6/30。 現時点でカロナール10錠飲んだ。もちろん 服用間隔を4時間は空けて 一回1錠 今日は朝飲んでからは 日中は飲んでない。倦怠感・頭皮のピリピリ感もほぼなし。まだ 咳とちょっと鼻水はでるけど

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「経験談をお寄せ頂き、ありがとうございました。直接診察した訳では無いので、分からない部分もありますが、新型コロナ陽性判定が出たとのことですね。新型コロナウイルス感染症の症状は、主に発熱・喉の痛み・咳・倦怠感・息苦しさなどが挙げられます。また味覚・嗅覚異常や下痢などの症状が現れる場合もあります。ピリピリした感覚があったとのことで、拝見した当初は、帯状疱疹を疑いました。新型コロナウイルス感染症の特徴的な症状が少なく、これまでに耳にしたことが無い症例です。病院で検査されたとのことですが、偽陽性の可能性も考えられ、頂いた内容だけでは、判断が難しいところです。また、解熱鎮痛剤を受診前に服用されているため、正確な検温ができていない可能性もあります。こう言ったケースでは、必ず、医師に服用していることを伝えることが必要です」としています。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスは感染者の口や鼻から、咳・くしゃみ・会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫またはエアロゾルと呼ばれるさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内に近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分で混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。感染すると2〜7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ています。オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少しています。軽症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要があります。

夏の感染対策のポイント

感染対策としては従来どおり、「換気」「手洗い・手指消毒」が有効です。冷房を入れていても換気を心がけ、換気扇も活用してください。ウイルスは手から目や鼻、口に入ることがあるので、流水や石けんによる手洗い、アルコール製剤などでの手指消毒が有効です。また、高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば、重症化リスクが高まります。夏休みやお盆で帰省するなど高齢の方と会う場合や、大人数で集まる場合は、感染予防を心がけ体調を整えるようにしましょう。医療機関や高齢者施設を訪問するときには、うつさないためにもマスクの着用が効果的です。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について令和6年第26週、新型コロナワクチンQ&A、新型コロナワクチンについて 国立感染症研究所感染症疫学センター:新型コロナウイルス感染症サーベイランス月報発生動向の状況把握2024年5月

取材
大阪府 済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

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