郡山トクリュウ、リーダー格起訴 風営法違反、経営者は略式命令

 交流サイト(SNS)などでつながり、離合集散を繰り返す集団「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」が関与する郡山市のガールズバーが県内で初めて摘発された事件で、地検郡山支部は5日、風営法違反の罪で住所不定、無職の男(28)を起訴した。捜査関係者によると、男はトクリュウのリーダー格で、実質的な店舗の経営に携わっていたという。

 起訴状などによると、男は5月22日~同24日午後10時20分ごろの間、県公安委員会から風俗営業の許可を受けず、郡山市で客に接待を伴う営業をした、としている。

 この事件を巡り、郡山区検は4日、風営法違反の疑いで最初に逮捕、送検され、処分保留となっていた経営者の男(24)を略式起訴。郡山簡裁は4日、罰金50万円の略式命令を出した。大麻取締法違反容疑については、地検郡山支部が4日、不起訴とした。

 同じ店舗で働いていたとして、風営法違反の疑いで逮捕、送検され、処分保留となっていた従業員の女(23)について、同支部は同日、不起訴とした。福島地検は不起訴の理由を明らかにしていない。

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