好きな言葉は「下剋上」 19歳ルーキーの菅楓華が目指すジャンプアップ

19歳の菅楓華が好位置で週末に進む(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 2日目(5日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6667yd(パー72)◇晴れ(観衆1633人)

昨年のプロテストに合格したルーキーの菅楓華。穏やかな口調ながら「私はまだ下っ端なので」と発した言葉に、負けず嫌いな性格をにじませた。

シードを持たない選手が出場優先順位を決める昨年の最終QTは過少申告により失格となり、今季はQTランク104位からのスタートとなった。下部ステップアップツアーに出場しつつ、レギュラーツアーは推薦で出た3月「Vポイント×ENEOS」で7位に入るなど出場4試合で54.28ptを稼ぎ、成績に準じて優先順を入れ替える1回目のリランキングで33位に浮上。中盤戦の試合に出られるチャンスを引き寄せた。

雨の中でも粘りのプレー。イーブンパー「72」で終えた(撮影/中野義昌)

レギュラーツアー7戦目の今週は2打差の4位発進を決め、この日は3バーディ、3ボギーの「72」。通算5アンダーの11位で決勝ラウンドに進んだ。ジュニア時代は洋芝のフェニックスCC(宮崎市)が練習場所だったこともあり、初めて北海道で経験する洋芝でのプレーにも「懐かしい」と適応できている。

好きな言葉は「下剋上」(撮影/中野義昌)

今季の目標は、メルセデスランキング50位に入り来季シード権を獲得すること。2人の姉を持つ三姉妹の末っ子は、好きな言葉に「下剋上」を挙げる。「下から上を狙って行く感じがすごく好き」という19歳は、QTランク下位から着々と浮上を続けている最中。首位と6打差で迎える週末に狙うのは、もちろんリーダーボードの頂点だ。さらなるジャンプアップに向け、「上を目指してしっかりアンダーパーで回りたい」と意気込んだ。(札幌市南区/石井操)

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