金融会社職員になりすまし いわきの70代男性120万円被害

 5日午前、いわき市の70代男性が「現金をだまし取られた」といわき中央署に届け出た。男性は現金約120万円をだまし取られており、同署が「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。

 同署によると、6月23日、男性の携帯電話にNTTファイナンスを名乗る会社からショートメールが届いた。男性が記載の連絡先に電話すると、同社サポートなどの職員を名乗る男が「携帯電話がウイルスに感染し、システムを妨害している。賠償金を支払うためにサイバー保険に加入した方がいい」と話した。

 男性は保険加入料などの名目で今月4日までに4回に分けて指定の銀行口座に振り込んだ。不審に思った家族が同署に相談した。

 20代男性は80万円被害

 5日夕、いわき市の20代男性が「詐欺被害に遭った」といわき中央署に届け出た。男性は電子マネー30万円分と現金50万円の計80万円をだまし取られており、同署が「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。

 同署によると、2日、男性の携帯電話にNTTファイナンス職員を名乗る男から「携帯電話の未納料金30万円があり、支払わなければ損害賠償の裁判を起こす」と電話があった。男性は身に覚えがないことを伝えたが「使用していないことが分かれば返金する」などと言われたため、2~3日に未納料金支払い名目として電子マネーのカード番号を教え、指定の銀行口座に現金を振り込んだ。返金されないことを不審に思った男性が同署に相談した。

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