ウミガメは「飼育員さんに懐いたりしますか?」 衝撃回答にネット爆笑、まさかの事情に「拗ねないでw」

ウミガメがなつく意外な実情が判明【写真提供:道の駅ウミガメ公園(@umigame_kouen)】

ウミガメの水族館・保護施設に寄せられた来場客からの質問。「飼育員さんに懐いたりしますか?」――。仰天の回答がSNSで話題を集めました。実は、あることが理由で、ウミガメが来場客にも“好意的な反応”を示すことがあるそうです。その場面を目撃してしまった飼育員は「浮気現場に遭遇したような気持ち」になるそうで……。爆笑と新発見を呼んだ投稿について、道の駅ウミガメ公園(@umigame_kouen)の担当者にお伺いしました。

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意外な本音 「少し寂しい気持ちになったことがあります」

「カメたちは飼育員さんのことを認識して懐いたりしますか?」

飼育員への質問用紙に、素朴な疑問が寄せられました。

回答は目からウロコの内容です。

「飼育員というより、飼育員の制服と同じ色の服を着た人はみんなエサを運んでくる人だと思っているようで、飼育員以外にもカメが反応することがあります。

そのような光景を目撃すると浮気現場に遭遇したような気持になります」

三重・紀宝町にあるウミガメ公園は、全国で唯一、ウミガメの保護施設が併設されている道の駅。「七里御浜の産卵調査や、定置網に掛かってけがをしたウミガメを保護・調査して海に帰す活動を行っています」と言います。

今回の投稿は34万件の“いいね”を集めており、リポストは3.7万件を超えています。

「昼ドラ感ある例えが面白いです」「飼育員さんの片思い切ない」「同じ色の服着て行ったら近づいてくれるのかな笑」「まさかの感情」「やっぱり、甲斐甲斐しくお世話していると、そんな気持ちになってくるのね」「飼育員さん拗ねないでw」「最後の文で吹き出しました」と、爆笑の反響を巻き起こしています。

飼育は普段どんなふうに行っているのでしょうか。

「ここ10年ほど、飼育員は緑色の制服を着てお世話をしています。お客様とかぶるような服の色だった場合は、カメたちも飼育員の顔を覚える可能性はあるのでしょうが、緑色の服を着るお客様が少ないため、カメからしたら『緑の人』は、高確率でごはんをくれる人だと思っているのだと考えています」とのことです。やはりウミガメたちのちょっぴりおとぼけな勘違いが起きしまうようです。

ウミガメ飼育員の回答に大爆笑【写真:道の駅ウミガメ公園(@umigame_kouen)提供】

「カメが色を識別できる点や、賢さについて多くの方が知るきっかけになったと思います」

実際の“浮気現場”とは?

「緑色の服を着た方にカメが水面をバシャバシャしながら近づいているのを見て、『僕以外にもそれするんだ……』と、少し寂しい気持ちになったことがあります」。クスっと笑える実体験について担当者が明かしてくれました。

今回の大バズりは、地球環境の変化などによって保護の必要性が高まっているウミガメのことを知ってもらう機会にもなりました。「カメが色を識別できる点や、賢さについて多くの方が知るきっかけになったと思います。若干悲しいオチの回答ですが、カメについて知っていただけたので、広報活動としては良い結果になったと思います」。ウミガメのおちゃめな“横顔”をもっともっと知りたいですね。

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