「早乙女踊り」練習に熱 会津農林高生徒ら、7日に御田植祭で奉納

本番に向けた練習に熱が入る生徒たち

 会津坂下町に伝わる「早乙女踊り」の継承に取り組む、会津農林高「早乙女踊り保存クラブ」の生徒たちは、7日に会津坂下町で開催される伝統行事「御田植祭」での奉納に向けた準備の大詰めを迎えている。「早乙女踊りをいろんな人たちに知ってもらいたい」と本番を心待ちにし、練習に熱が入る。

 早乙女踊りは大正時代に始まったとされる「会津三大田植え踊り」の一つ。7日は栗村稲荷神社など町内外の5カ所で奉納・披露される。地元民でつくる保存会が解散したことを受け、同クラブが踊りの担い手となり、OGが継承や生徒への指南役を買って出ている。

 現在のクラブメンバーは女子29人。本番ではOG5人も加わり、踊りを奉納する予定。放課後には踊りやおはやしを担当する生徒たちが集まり、最終調整に余念がない。主将の長谷川和葉さん(農業園芸科3年)は「昨年よりもさらにいい踊りを奉納できるように協力して練習している。多くの人たちに早乙女踊りを知ってもらいたい」と話した。

 7日、5カ所で披露

 会津坂下町の御田植祭は7日午前9時半から、みこし渡御が行われる。早乙女踊りの奉納・披露は午後0時45分の栗村稲荷神社をスタートに、定林寺や役場前、台ノ宮公園、湯川村にある道の駅あいづ湯川・会津坂下で行われる予定。同神社から役場前の通りは交通規制が敷かれる。問い合わせは主催の町観光物産協会(電話0242.83.2111)へ。

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