水素燃焼の実証開始 愛知製鋼、刈谷工場で

 愛知製鋼は5日、刈谷工場(刈谷市)の鋼材熱処理炉で、水素燃焼技術の実証実験を開始したと発表した。水素燃焼に関するノウハウや知見を収集し、他工場での水素利活用の展開を目指す。

 刈谷工場では、省エネ活動に加え、「再エネ電力」、「カーボンニュートラル都市ガス」の導入により、2022年3月に年間約1万2千トンの二酸化炭素(CO2)排出量を削減し、カーボンニュートラルを達成している。

 加えて、クリーンエネルギーとして水素に着目し、東邦ガスグループとアイチセラテック(本社西尾市)の協力を通じて、都市ガスを使用する鋼材熱処理炉の水素燃焼対応工事を進めてきた。

 今回の試験では、水素による鋼材熱処理技術の開発を目標とし、水素燃焼の検証や知見収集など、水素の利活用に向けた実証を継続的に進める。

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