「ウルトラマンアーク」知的キャラが似合う頑張り屋:水谷果穂

水谷果穂「ウルトラマンアーク」(放送中)

特撮作品で活躍する魅力あふれる女性キャストをご紹介する「シネマトゥデイ特撮部」。今回はウルトラマン新テレビシリーズ「ウルトラマンアーク」で夏目リンを演じている水谷果穂(みずたに・かほ)さんを徹底解剖しました。

【PROFILE プロフィール】

生年月日:1997年11月3日
出身地:静岡県
身長:163cm
血液型:B型
趣味:読書、料理、食品サンプル集め
芸歴:2013年、テレビCMでデビュー。以後、テレビドラマや映画に数多く出演。2017年には歌手デビューも果たし、ナレーターやお天気キャスターと幅広く活躍している。7月7日スタートの日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」(TBS系)にも出演予定。

【INTERVIEW 作品について】

Q:「ウルトラマンアーク」に出演が決まったときの感想は?

「この役は自分に合いそう。演じてみたい」そう思ってオーディションを受けたのが夏目リンという役でした。ですから、リンを演じられることになったときは嬉しかったです。リンは天才的なプログラマーで、主人公である飛世ユウマの先輩でしっかりしたところがあって、誰とも分け隔てなく接することができる、明るい性格の持ち主です。演じる上では、親しみやすさみたいなものを意識しています。

Q:飛世ユウマ役を務める戸塚有輝さんの印象は?

撮影現場などで「あの怪獣が出てきたのは何話だっけ?」「あの怪獣の名前って?」と過去に撮影した内容が話題になることがあります。そういうとき、いつも一番にサッと答えてくれるんです。きっと台本をたくさん読み込んでいるのだろうなと思います。そんな真面目な方なのですが、真顔でボケてくるタイプでもあって……不思議な一面もあります(笑)。

Q:特撮シーンが多い撮影現場は、独特な雰囲気なのでしょうか?

想像でリアクションをするシーンが多かったり、息遣いをオーバーにしたりすることが新鮮です。それでいて、大きな声で「うわっ!」とリアクションすることにも抵抗がなくなってきました。普通なら「ちょっとわざとらしいかな?」と思ってしまいそうなことを、思い切りできることがますます楽しくなってきました。

Q:ウルトラマンシリーズで印象的な作品は?

前作「ウルトラマンブレーザー」は初回からリアルタイムで観ていたので、ウルトラマンといえば「ブレーザー」の印象が強いです。なので、「アーク」の世界観を見たときに「作風がぜんぜん違う!? オーバーオールとかはいてるけど?」と驚いてしまいました(笑)。だからこそ、新しい気持ちでこの作品と向き合おうと思っています。

Q:完成した作品を御覧になった感想は?

自分が出ていないシーンを観ていて、この方はこんなにスゴイお芝居を!? と驚いたりしました。それから撮影現場では、ユウマとウルトラマンアークが自分のなかでどこか結びついていないところがあったんです。でも、完成した作品を観ると、ウルトラマンがところどころで優しい仕草をしていて、ユウマと重なる瞬間がたくさんありました。ユウマが戦っている! というのを強く感じました。

Q:これから作品を観る方へ、見どころを教えてください。

AIロボットのユピーを含むSKIP(怪獣防災科学調査所)のメンバーは、みなさんに愛着を持っていただける親しみやすいキャラクターなので、毎週楽しみに観ていただけたら嬉しいです!

【PRIVATE 素顔に迫る一問一答】

Q:俳優になるきっかけは?

私は芸能界とは程遠い、ごくふつうの田舎育ちで、もともと俳優に興味があったわけではありません。東京へ遊びに行ったときに、スカウトしていただくことが時々ありまして、ファッション誌を読むのが好きだったので、モデルになりたいという憧れはありました。それも本気で目指していたわけではないのですが、私が知らない間に、おばあちゃんがいまの事務所に履歴書を送っていて、俳優さんが多い事務所というのも知らずにオーディションを受けて合格しました。

Q:歌うことも、事務所に入ってから本格的に始められたそうですね?

小さい頃から歌うことは好きでしたが、平均以上に上手い、ということもなくて。歌手デビューするなんて、夢にも思いませんでした。昔から「歌う姿が堂々としている?」「肩幅があるせいか、緊張しないね!」と言われます。緊張していても、そうは見えないみたいで……それも顔立ちのせいかもしれません(笑)。

Q:三姉妹の長女だそうですが、性格も長女タイプですか?

私より妹二人の方がしっかりしています。長女の出来がいまひとつだったので、お姉ちゃんよりちゃんとしよう! と心掛けたせいかも(笑)。次女とは3つ、三女とは5つ、年齢が離れていますが、とても仲がいいです。自分よりも大事で、妹のためなら死ねる、と思うくらいの存在です。

Q:犬が大好きとも聞いています。

実家で「もなか」という犬を飼っています。毛が茶色いので、茶色い食べ物の名前を家族でたくさん出し合い、私の案が採用されました(笑)。ちなみに、前に飼っていた犬は、茶色い毛で「ココア」という名前でした。もなかは、本当にいい子なんです! 私が東京に来てから飼い始めたので、もなかとは一緒に住んだことはありません。もなかは人見知りで、家族以外の人を怖がるのですが、なぜか私を家族と認識していて、たまに帰ると、とっても喜ぶんです!

Q:幼い頃の将来の夢はなんでしたか?

中学生くらいまでは、栄養士や家庭科の先生になりたかったです。勉強はあまり好きではありませんでしたが、学校の先生になりたい! という憧れがありました。もちろん、家庭科の先生も勉強しなくてはいけないことはわかっていました(笑)。

Q:お芝居の楽しさをどんなときに感じますか?

画面に映るのは、キレイな自分ばかりではありません。あまり人には見せたくない表情も、どんどんさらけ出さなければいけないですよね。すると、そのさらけ出すことが癖になるというか……(笑)。自分の殻を破るといいますか、普段生活していたら越える必要のないハードルを、越えていける感覚があります。私自身は決して頑張ることが好きではない性格で、この仕事でなければ頑張らないかもしれない。そういう意味でも、役者は自分にとって貴重なお仕事です。

Q:理想の演技を言葉で表現するなら?

ウルトラマンであれば、ウルトラマンらしい演技と作品毎にお芝居を使い分けられる俳優さんがステキです。今はまだ、いろいろなタイプの作品に携われているわけではありませんが、その時々に合ったお芝居が出来る人になりたいと思っています。

Q:俳優としてのキャリアを積んでから、お芝居の楽しさはどう変化していますか?

昔は「もうちょっとテンション高く」と言われるだけで、「どうしよう……」と怖くなってしまって。でも、いろいろな作品を経験したことで、求められたことに応えようという気持ちが強くなりました。「出来ないかもしれない……」という不安より、やってみよう! という思いが強いです。それによって、さまざまなお芝居にチャレンジしやすくなり、どんどん楽しくなっています。

Q:今、ハマっているものは?

ハワイ料理です。少し前にハワイに行ってから、ハワイ料理が恋しくなりました。アサイーボウルとかガーリックシュリンプを、家で再現したりしています。それから、もともと和食が好きなのに、ハンバーガーなどのジャンキーなものを食べる機会が増えました(笑)。それもハワイの余韻です。

Q:お休みが一日あったら何をしたい?

いまはモーニングにハマっています。予定がないとベッドから出られないので、なるべく外出する予定を入れるように頑張っています。モーニングに行くと、その日一日得した気分になります。

Q:ご自身の長所、短所は?

短所は、自発性がないこと。自分から何かをやりたい、何になりたいという思いが薄いところがあります。長所は、「これをやる!」と決めたら頑張れるところです。それから、思いつめずに生きることができる……これは長所ですよね?(笑)。人の悩みを聞いていると、みんなこんなふうに悩みながら生きているんだ……と思うことが多いんです。

Q:俳優以外にも、歌手やお天気キャスターと幅広く活動されています。今後はどんなふうに仕事をしていきたいですか?

これからも今と変わらず、お芝居の仕事を一番にしたいです。でも、例えばバラエティーなどに挑戦すると、また違う自分を知ることができる。それはお芝居にもどこかでつながったりします。お芝居の幅が広がるような仕事は、これからもどんどんやっていきたいです。

(取材・文:浅見祥子 写真:高野広美)

【TV INFO インフォメーション】

SKIP(怪獣防災科学調査所)の新米調査員・飛世ユウマが、銀河系のはるか彼方から地球へ降り立った光の使者と一体化し、ウルトラマンアークとして迫り来る危機から地球の未来を守るさまを描く特撮ドラマ。ニュージェネレーションウルトラマンシリーズに監督として参加してきた辻本貴則が、初のメイン監督を務める。

「ウルトラマンアーク」毎週土曜午前9時~テレ東系6局ネットほかにて放送中

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