最高の仲間に感謝しインターハイへ 陸上走り高跳び・羽場友香選手(岡山東商業)【キラキラアスリート】

岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、陸上女子走り高跳び・岡山県立岡山東商業高校3年の羽場友香選手です。

岡山市北区のシティライトスタジアムで5月30日に行われた岡山県高校総体(陸上競技)の走り高跳びで羽場選手の記録は1m66。前年に続いて1位となりました。続く中国高校総体(6月14日~16日 鳥取市)では見事2位となり、7月28日から福岡市で行われるインターハイへ、2年連続の出場を決めました。

■自己ベスト更新も…1年前から目指していた「1m70」失敗に“悔しい”

前回の県高校総体で1m65の跳躍に成功し2年生ながら1位となった羽場選手。北海道インターハイには出場できたものの、レベルの高さを痛感。「自分ってまだまだなんだ」という悔しさを原動力に、最終学年の今季は「インターハイで入賞するぐらいの力をつけたい」と、練習に励んできました。

県総体初優勝時から「次は1m70を跳びたい」と意識し始めたという羽場選手。今大会は「調子は良かった」と語るように、序盤は1m50から1回目の跳躍で成功させ、順調に試合を進めました。

そして、バーの高さは自己ベストを1cm上回る1m66に。これを2回目の跳躍で見事に成功させた羽場選手(動画)。スタンドからも歓声が上がります。

ついに高さは意識してきた目標の「1m70」に。自分の殻を破るべく、助走のテンポを安定させるとともに、スピードアップ、内径が早く解けてしまうという課題に取り組んでいたそうですが、残念ながら3回の試技ではかなわず。県総体を再び1位で通過し中国高校総体での“成功”を目指しましたが「1m56で2回失敗し、体力を使ってしまった」ことも影響し、1m65という結果で2位に終わった羽場選手。それでもインターハイへの切符はつかみ取りました。

■試合前は必ず誰かに「自分の目標記録」を言う

岡山市立旭東中学校で陸上競技を始めた羽場選手は、顧問の先生の勧めもあって走り高跳びに取り組むことになりました。
走り高跳びの選手としては身長が161cmと低く、それを補うべく助走のスピードをつける練習などに取り組む一方で、友達や家族などに自分の目標記録を必ず伝えたり、良いイメージをつけるために、過去に撮影してもらった自分の跳躍の動画を見返しているそうです。

■先生、家族、最高の仲間に感謝し…「インターハイ入賞」という目標に挑む

「性格・人柄や競技に対する姿勢すべてにおいて目標」という岡山東商業の江藤利恵先生や、友達や家族の存在があって今の結果があると語る羽場選手。悔しい思いなどもしながら“最高の仲間”の支えあって乗り越えられたと、感謝の思いをもって挑む2度目のインターハイでの目標は「入賞」。そして、取材時点では練習を含め成功していないバーの高さ「1m70」。最後の夏の大舞台で跳び越えられるか、注目です。

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