7月4日に鹿島アントラーズからドイツ1部ブンデスリーガのマインツへの完全移籍が発表された日本代表MF佐野海舟。実弟であるMF佐野航大もオランダ1部エールディヴィジのNECナイメヘンに所属していることから、兄弟での欧州挑戦は日本国内でも高い注目を集めている。
今年5月に引退した元日本代表FW岡崎慎司氏、FW武藤嘉紀（ヴィッセル神戸）に次ぐマインツ3人目の日本人プレイヤーとなった佐野。マインツのスポーツディレクター（SD）のクリスティアン・ハイデル氏は、ドイツ誌『Kicker』で佐野について次のように語っており、成功への道を後押しすると共にミッドフィールダーとしての高い能力を確信しているようだ。
「佐野海舟は、そのボールコントロールの確かさ、熟練した技術、優れた走力、そして高い闘志も兼ね備えており、我々の中盤を確実に強化してくれるでしょう。彼にとって、マインツへの移籍は日本を離れ、国際的なサッカーのフィールドでの第一歩です。マインツはその成長過程における最適なクラブであり、我々は海舟がブンデスリーガで、その潜在能力を完全に発揮できるように、ピッチ内外で彼をサポートしていきます」
佐野の持ち味は、安定したフィジカルの強さをベースにした危機察知能力や相手チームのチャンスの芽を摘みとる力。地味であるが的確なパスセンスも持ち合わせている。ボール回収能力が非常高いことから、名前の「海舟」にかけて「佐野回収」と評されることもあり、マインツの上位進出の立役者になれるのか注目が集まっている。
