来夏参院選の自民公認候補 長崎県連、党員投票を再協議へ 小渕氏「禍根」を懸念

 自民党長崎県連は5日、来夏の参院選長崎選挙区の党公認候補について、県内の党員による投票で選ぶ方針を小渕優子党選対委員長に報告した。小渕氏は党員投票で「禍根を残さないか」と懸念を示し、投票を実施するか結論は出なかった。県連は投票の長所、短所などを改めて協議する。
 県連の加藤竜祥選対委員長と前田哲也幹事長が同日、党本部で小渕氏と面会した。加藤、前田両氏によると、小渕氏は過去の党員投票で組織が分裂するような事例があったとした上で、一定の時間をかけ「党員投票のメリットやデメリットを含めて検証して決めていいのではないか」と助言があったという。
 加藤氏は取材に「挙党態勢が大事ということ。(県連で)再度協議することになる」と述べた。
 候補選考を巡っては、地域・職域支部が現職の古賀友一郎氏(56)=2期目=と、県議の山下博史氏(49)=佐世保市・北松浦郡区選出、2期目=を推薦。県連は先月22日の選対委で、公認を最終決定する党本部が「投票結果を尊重すること」を確認した上で、党員投票を実施する方針を決めていた。

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