準々決勝で姿を消したドイツ代表、代表指揮官が現役引退のクロースに賛辞の言葉「彼のキャリアをいくら褒めても足りない」

写真:ユーロ2024のスペイン代表戦が最後の試合となったクロース©Getty Images

ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督が、UEFA EURO 2024(ユーロ2024)後に現役引退するトニ・クロースに称賛の言葉を送った。イギリス『TNT Sports』が伝えている。

2023-24シーズンまでレアル・マドリードに所属していたドイツ代表MFクロースは、5月にユーロ2024終了後に現役引退することを発表。今大会がクロースの最後の舞台となっていた。

現地時間5日、ドイツ代表はユーロ2024準々決勝でスペイン代表と対戦。ドイツ代表は延長戦の末、1-2と敗れ、今大会から姿を消すことになったと同時に、これがクロースの現役最後の試合となった。

ナーゲルスマン監督は現役を引退するクロースに対し「彼のキャリアをいくら褒めても足りない」と、これまで多くのタイトルを獲得してきた同選手に称賛の言葉を送った。

「彼の成功は誰もが目にしてきた。ドイツの選手として並外れた存在で、最も偉大な選手の1人であることに間違いはない」

クロースは、2021年に開催されたUEFA EURO 2020終了後に、代表引退を発表したものの、今年の3月に、ナーゲルスマン監督の要請により代表復帰を果たした。復帰後、不調に陥っていたドイツ代表を蘇らせたクロースは、今大会でもリーダーシップを発揮し、準々決勝進出に貢献した。

「おそらく多くの人は彼の人柄をあまり知らない。例えば、彼自身が困難で悲しい立場に置かれた時でも、彼はチームの状況を気にしていた。彼は自らに特別な役割を課しているわけではないが、常に自分自身をグループの一員として振舞っていた」

「そして、妻や子供、チームメイトに対しても人間的な優しさを持っている。本当に素晴らしいことで、クロースのキャリアはUEFAチャンピオンズリーグ優勝の6回より評価されてもいいと思う」

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